種別 論文
主題 PC連続合成桁橋における1次床版定着部の温度ひびわれ防止に関する研究
副題
筆頭著者 川上洵(秋田大学)
連名者1 徳田弘(秋田大学)
連名者2 田中純(秋田大学大学院)
連名者3 長江進(日本道路公団)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 701
末尾ページ 706
年度 1991
要旨 はじめに
PC連続合成桁橋は、中間支点上に大きな負の曲げモーメントが発生するため、まず中間支点上の主桁に1次床版を打設して、これにプレストレスを導入する。1次床版は、薄い断面内にPC鋼を配置することから非常に密な配筋となり、また富配合で高強度のコンクリートを打設している。しかし、富配合コンクリートの使用による高い水和熱による影響及びPC鋼定着突起部の内部温度の不均一さが、1次床版にひびわれを発生させる場合が多々ある。本研究は、東北自動車道八戸線「吉田橋」の1次床版に用いた3種類のコンクリートのひびわれ調査結果をもとに、1次床版の水和熱に起因する温度応力及びプレストレス導入によるひびわれを解析により明らかにし、また、温度応力によるひびわれ防止対策を検討したものである。
まとめ
PC鋼定着部を含む1次床版のひびわれ解析及びひびわれ防止対策についてまとめると、以下のようになる。1)不規則な形状を有するPC鋼定着突起部では、水和熱により不均一な内部温度分布となり発生する温度応力も隅角部において応力集中がおこり、ひびわれが生じる。従って、材料施工面から水和熱の抑制や内部温度の平均化を計るとともに、構造面から定着突起部の形状等の吟味が必要である。2)本橋で使用した早強コンクリートは、早期強度発現が期待できるものの高い水和熱、大きな温度下降勾配及び内部温度差により最も多くのひびわれが生じた。一方、発熱制御型膨張コンクリートは水和熱の抑制と初期の膨張効果によりひびわれが観測されず、将来もその使用が期待できる。3)プレストレス導入によるひびわれは、PC鋼定着部の定着側隅角部に集中するので、鉄筋補強を十分にするか、大きく断面が変化しないような構造にすることが重要である。
PDFファイル名 013-01-2118.pdf


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