種別 論文
主題 既存コンクリート橋の損傷評価に対する動的感度解析の適用
副題
筆頭著者 宮本文穂(神戸大学)
連名者1 森川英典(神戸大学)
連名者2 久保田裕二(神戸大学大学院)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 905
末尾ページ 910
年度 1991
要旨 はじめに
橋梁の損傷を評価する手法の一つとして、振動特性の変化を利用する手法が検討されつつあり、筆者らはRC単純T桁橋において、損傷と振動特性との関係を調べ、これを利用したSystem Identification Method(以下SI法)による損傷評価を試みた。本手法を実橋に適用する上で最も重要なことは、各損傷毎に最も感度の高い振動パラメータを抽出することであり、また、この感度特性は橋梁形式によって異なるため、形式毎の評価が必要となる。そこで、本研究では、3径間連続RC-T桁橋を対象に、振動パラメータとして固有振動数、振動モード、減衰、位相差を考慮し、複素固有値解析により主桁各部の損傷に対する振動特性の感度を評価した。また、この感度特性を改善させることを目的とし、静的載荷することにより橋梁の構造系(質量/剛性バランス)を変化させた状態での実橋振動試験を行い、その有効性を検討した。
まとめ
本研究においては、既存橋梁の動的挙動を利用して損傷を評価することを目的とし、3径間連続RC-T桁橋における損傷と振動特性との関係とその感度特性について検討を行った。以下に、本研究で得られた結果を以下にまとめる。(1)3径間連続RC桁橋を対象として、複素固有値解析により損傷と振動特性との関係を調べた結果、固有振動数の他に、減衰、位相差が損傷評価のためのパラメータとして有効であることが確認された。(2)載荷を伴う振動試験について検討した結果、外桁の質量/剛性バランスを変化させることにより、振動モードの感度特性を改善することが可能であることを確認した。(3)本研究で示した損傷評価手法を用いることにより、橋梁の損傷位置、損傷程度をある程度推定することが可能であるが、補修・補強の必要性を定量的に判断できる基準を確立することが今後の課題として挙げられる。
PDFファイル名 013-01-2154.pdf


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