種別 報告
主題 逆打工法における構真柱の施工性に関する実験研究
副題
筆頭著者 柳田克巳(鹿島建設)
連名者1 和美広喜(鹿島建設)
連名者2 田村直久(鹿島建設)
連名者3 小西昭臣(鹿島建設)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 893
末尾ページ 898
年度 1991
要旨 はじめに
逆打工法は、地上・地下の同時躯体施工による工期短縮、構台・切梁をはじめとする仮設工事量の低減など、種々の省力化が図れる工法の一つである。当工法においては、上部躯体の施工を地下躯体の完了前に着手するため、あらかじめ構真柱と呼ばれる鋼材を杭中に建て込んでおき、上部躯体の施工時荷重を構真柱と杭コンクリートの付着によって支持地盤に伝達する必要がある。構真柱の施工は、杭コンクリート打設前に行う場合と打設後に行う場合とがあるが、杭底のスライム処理後直ちにコンクリートを打設できる後者の施工手順を取る方が品質を確保する上で有利である。この場合、コンクリート打設後から構真柱を建て込むまでの間に、トレミー管の除去、構真柱建入れ架台のセット、構真柱の揚重・建て込み精度調整などの作業が生じる。従って、杭コンクリートは打込み終了から数時間のあいだ、構真柱を挿入できるだけの流動性を保持していることが必要である。また、構真柱建入れ後の建入れ架台は、杭の生産性を向上するため、翌朝には別の杭へ転用するのが通常である。従って、杭コンクリートは、支持架台を取去った時点で構真柱が自立するだけの付着強度を発現していることが必要となる。上記の背景に基づき、構真柱の施工性について、実験室実験、現場施工実験および実施工時の測定からなる一連の実験検討を行った。本報告はその結果についてまとめたものである。
結論
今回実施した一連の実験検討結果から以下の結論を得た。a.挿入抵抗は、鋼材先端に働く抵抗と側面に働く抵杭とに分解して考工ることで、実験室レベルの実験により構真柱の挿入抵抗の値を推定することが可能である。b.挿入低抗の値は、コンクリート温度が低く、コンクリート中の粗骨材量が小さい場合ほど、また高性能AE減水剤の添加量が大きい場合ほど、小さくなる傾向を示す。c.初期の強度発現は、高性能AE減水剤を用いた場合も積算温度と良い相関を示し、高性能AE減水剤の添加量が小さい場合ほど早くなる傾向にある。
PDFファイル名 013-02-1155.pdf


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