種別 論文
主題 フライアッシュ起源溶融物微粉末のコンクリートヘの適用性に関する研究
副題
筆頭著者 溝田龍彦(島原生コン協組)
連名者1 岡沢智(エヌエムビー)
連名者2 光畑英哉(三菱重工業)
連名者3 寺本尚夫(三菱重工業)
連名者4  
連名者5  
キーワード
14
1
先頭ページ 273
末尾ページ 278
年度 1992
要旨 はじめに
従来よりフライアッシュや高炉水砕スラグ微粉末などを混和材としてコンクリートに適用しているが、近年コンクリートの高性能化の要求にともなって混和材の使用量や種類の多様化が進んでいる。その中でも主に高強度コンクリートでは従来の混和材に加えてシリカフュームなどの新しい混和材の適用性の検討が非常に盛んである。これら新しい混和材は化学的活性が高いこと、粒子径が従来より非常に小さいことなどを特徴としており、高い反応性や充填効果などにより高強度が発現するといわれている。筆者らも同様な考えに基づきフライアッシュを原料とした超微粉末(ネオフューム)の高強度コンクリートヘの適用性を検討してきた。この超微粉末はフライアッシュを超高温場で蒸発・気化させ、それを凝結させて捕集することにより得られるが、このときに溶融物が副生される。この溶融物は超微粉末と同様高温処理がなされているため高い化学的活性が期待され、コンクリート混和材としての適用が期待される。本報はこのフライアッシュを起源とする溶融物微粉末の常用コンクリートヘの適用性を検討したものである。
まとめ
本研究の結果を要約すれば以下のようになる。1)フライアッシュ起源溶融物微粉末は非晶質であるため化学的活性が高く、強度増進効果のある混和材であることが認められた。2)フライアッシュ起源溶融物微粉末はセメント粒子間の空隙の充填効果及び高い水和反応性によってコンクリートの水密性向上にも効果が認められた。3)フレッシュコンクリートの性能は主に粒子径によってその性能が支配される傾向にあり、平均粒径2.5μm程度の微粉末の添加は流動性に対して悪影響を及ぼさない。以上のことから、フライアッシュ起源溶融物微粉末は常用コンクリートの強度増進や耐久性向上に効果のある混和材として適用可能な目処が得られた。溶融物微粉末は原料や製造条件によって化学組成や粒度などの性情の調整が可能であり、今後、凍害や中性化に対する耐久性など種々の目的に応じた混和材物性の検討を行う予定としている。
PDFファイル名 014-01-1044.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る