種別 論文
主題 フライアッシュを用いた二成分系ハイパフォーマンスコンクリートの配合と品質特性に関する研究
副題
筆頭著者 小嶋和弘(前田建設工業)
連名者1 吉川智史(小野田セメント)
連名者2 内田明(前田建設工業)
連名者3 中島良光(前田建設工業)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 405
末尾ページ 408
年度 1992
要旨 はじめに
東京大学岡村研究室においてハイパフォーマンスコンクリート(以下、HPCと呼ぶ)の基本理念が発表されて以来、多くの研究機関においてコンクリートの締固め不要性能に着目した研究が行なわれ、大型プロジェクトにおいてもその採用が検討されるすう勢にある。著者らは、現存する市中生コンの設備を用いてHPCを製造するという観点から配合を検討し、高炉スラグを用いた二成分系HPC(以下、スラグ系HPCと呼ぶ)の基本性状を把握するとともに、実大模型による打設実験によりその性能を確認し、その実用性について報告した。ところで、高炉スラグを混入したコンクリートの発熱性状は、普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートと比べ大差が無いことから、マッシブな構造物を対象としたHPCの材料として、フライアッシュに着目し、一連の実験を実施し、流動性、材料分離抵抗性をはじめとして、その適用性について検討した。本報告は、上述の観点からフライアッシュを用いた二成分系ハイパフォーマンスコンクリート(以下、フライアッシュ系HPCと呼ぶ)の基本的な品質特性に関する実験の結果についてとりまとめたものである。
結論
以上の結果、本実験の範囲内でフライアッシュ系HPCについて以下のことが言える。1)断熱温度上昇は高炉スラグを用いた場合に比べ小さく、強度特性と同様、混入したフライアッシュの内、セメント重量に対し20%を結合材として考えることで評価可能である。2)HPCの凝結特性は、スラグ同様に普通コンクリートに比べ大幅に遅れるが、これを改良するために混和剤Bは有効である。3)凍結融解抵抗性については、空気量を確保しておけば十分な抵抗性を示す。また締固めを行なわなくとも十分な性能が得られる。なお、今後はHPCの練り上がり温度による影響について検討して行く予定である。
PDFファイル名 014-01-1067.pdf


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