種別 論文
主題 既存鉄筋コンクリート橘の劣化・損傷について
副題
筆頭著者 今井富士夫(宮崎大学)
連名者1 中沢隆雄(宮崎大学)
連名者2 枝元宏彰(国土開発コンサルタント)
連名者3 赤木正見(宮崎大学)
連名者4  
連名者5  
キーワード
14
1
先頭ページ 915
末尾ページ 920
年度 1992
要旨 はじめに
近年、構造物の耐久性設計の必要性が認識され、耐用年数の向上が重要な課題となっている。耐久性を向上させるには、既存構造物の維持管理技術ならびに新規構造物の耐久性設計・施工技法の確立が必要となるが、耐久性を検討する過程で最も基本的な要因、すなわち既存構造物の劣化や損傷状況の調査ならびにそれらの要因についての研究は不可欠であると言えよう。本報告は、著者らがこれまでに行ってきた鉄筋コンクリート橋を中心としたコンクリート構造物の劣化や損傷の実態調査の結果を基にして、コンクリートの中性化や塩分浸透状況についてまとめるとともに、竣工から51年経過した鉄筋コンクリート橋の静的・動的試験から得られた構造性状についても併せ報告するものである。
まとめ
本報告では、25〜63年経過した鉄筋コンクリート橋を主体とした構造物の劣化、損傷度調査結果について検討を加えたが、その結果、以下のような事が認められた。(1)圧縮強度は現行の設計荷重に対してかなり低いものが見受けられ、また、弾性係数は圧縮強度に対して幾分低めの値を示した。(2)コンクリートの配合推定では単位水量を精度良く推定することができなかった。(3)コンクリートの中性化にはひびわれや圧縮強度ならびに吸水率が大きく影響する。(4)塩分はコンクリート床版の上下両面より浸透するが、水面からの高さがある床版では下面よりも上面から浸透が多い場合がある。(5)固有振動数のみで構造系全体の剛性評価をすれば、過小となる傾向がある。
PDFファイル名 014-01-1158.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る