種別 論文
主題 PCaおよびRC柱の圧縮性状に関する実験的研究
副題
筆頭著者 中野克彦(東京理科大学)
連名者1 松崎育弘(東京理科大学)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
14
2
先頭ページ 505
末尾ページ 510
年度 1992
要旨 はじめに
著者らは、せん断補強筋を埋め込んだ薄肉中空プレキャスト部材を型枠及び構造体としても用い、中空部に後打ちコンクリートを打設することにより構造的に一体化するように意図したプレキャスト柱部材(以下、「□型PCa柱部材」)の研究を進めている。本研究は、□型PCa柱部材のせん断補強筋量、せん断補強筋強度、せん断補強筋の材質等をパラメーターとして実験を行い、最大圧縮強度及びその後の靱性能を実験的に把握しようとするものである。また、□型PCa柱部材にすることにより生じる、プレキャスト部材と後打ちコンクリートとの一体性の確保、主筋がせん断補強筋に接しないことによる影響、プレキャスト部材端に敷モルタル等を使用しない場合の隙間による影響、□型PCa部材を分割することによる影響等の問題点についても把握できるようにパラメーターを設定し、一軸圧縮載荷実験を行った。
まとめ
本実験結果で得られた結果を以下に要約する。1)□型PCa柱部材の軸圧縮特性は一体打ち柱部材と同等の圧縮性状示す。2)せん断補強筋量、及び、せん断補強筋強度は最大耐力には影響なかったが、最大耐力以降の圧縮靱性には有効である。3)ヤング係数が約1/6である長繊維をせん断補強筋に用いた場合においても最大耐力には影響なかったが、最大耐力以降において曲げ加工部の破断により急激に耐力低下した。4)角形せん断補強筋を有する矩形断面をもつRC柱部材の最大耐力は、主筋負担分とコンクリート負担分の累加強度で評価でき、コンクリート負担分は材料試験によるコンクリート圧縮強度の約0.78倍である。5)主筋がせん断補強筋に内接しないことが圧縮性状に与える影響はみられなかった。6)後打ちコンクリートのみに圧縮力を加えた場合の最大耐力は後打ちコンクリートのみの断面で評価でき、PCa部材と後打ちコンクリートの一体性が保持されている場合の荷重と軸歪との関係は全断面で評価できる。
PDFファイル名 014-01-2088.pdf


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