種別 報告
主題 ECL用コンクリートの基礎性状
副題
筆頭著者 石黒和浩(安藤建設)
連名者1 福岡信(安藤建設)
連名者2 立山創一(安藤建設)
連名者3 石川伸介(安藤建設)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 615
末尾ページ 618
年度 1992
要旨 はじめに
本報告の対象としたECL工法のシステムは、シールドマシンの前進にともない小量ずつのコンクリートを連続打設するものであり、高水圧を受ける大深度での施工や中小径トンネルの施工にも対応可能なものである。そのためコンクリートに求められる性質として、高い流動性、優れたポンプ圧送性、早期型枠脱型のための初期強度発現性があげられる。さらにコンクリート自身の止水性で、妻枠、内型枠等の隙間からの漏水を防ぐシステムであるため、フレッシュコンクリート時で高い不透水性が重要となる。また、施工中のトラブル発生時の対策等を考慮し、練り混ぜ後3時間程度まで流動性を保持する必要がある。本報告は、以上の特性を満たすようアクリル系粘稠剤と高性能AE減水剤を添加したコンクリートの基礎的物性を検討したものである。
まとめ
ECL用コンクリートの配合をアクリル系粘稠剤と芳香族アミノスルホン酸を主剤とする高性能AE減水剤の組み合わせにより決定し、諸物性の試験を行った結果から以下のことが判った。1)流動性を3時間確保することができる(スランプ20cm以上、スランプフロー40cm以上)。2)目標とする圧縮強度150kgf/cm2は、材令36時間で達成できる。3)実際のシールドトンネル坑内環境として、気温35℃、湿度70%に設定した場合でも、高性能AE減水剤、粘稠剤を増量することで流動性の確保、初期強度ともに対応できる。4)フレッシュコンクリートの透水試験より、練り上がり直後から不透水性材料であり、強度の低下もない。5)断熱温度上昇量は51.1℃であり、その温度上昇は早い。以上より、本配合は温度性状に多少問題があるが、ECL用コンクリートとして十分実用的であることが確認された。今後は、長期材令における安定性についても、検討していきたい。
PDFファイル名 014-02-1103.pdf


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