種別 報告
主題 水蒸気拡散法によるコンクリートの透水性評価試験について
副題
筆頭著者 伊藤洋(熊谷組)
連名者1 前村辰二(熊谷組)
連名者2 坂口雄彦(熊谷組)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 733
末尾ページ 738
年度 1992
要旨 はじめに
コンクリートの透水試験には、ダルシー則に基づいたアウトプット法やインプット法などが通常用いられている。しかし、これらの方法は、試験方法が煩雑であり、アウトプット法では計測期間が長期間にわたる上、流出量が微量である場合には測定精度が問題となる。また、インプット法は、透水の評価が難しいとされている。本研究では、より簡便なコンクリートの透水試験法を確立することを目的として、建築材料の透湿性評価に用いられている水蒸気拡散法を応用した透水性評価試験法を適用し、コンクリート、モルタル、砂などの数種の試料を用いた実験を試みた。その結果、本試験法がコンクリートの透水性評価試験として適用できる足掛りを得たと思われたので、ここに報告する。
まとめ
本研究では、コンクリートを対象とした透水性評価法として、水蒸気拡散法を応用した簡便試験法を適用し、数種類の供試体を用いた試験を試みた。今回の試験では、まだ十分な試験データが得られているとは言えないが、本試験法は、少なくとも水蒸気の透過性に関しては、コンクリートのような極低透水性媒体であっても、十分な精度で測定・評価が可能であることが確認された。加えて、本試験方法による評価係数から透水係数が推定し得ることが示唆された。本試験方法は、従来の方法と比較しても極めて簡便であり、特殊な試験装置等も不要でコスト的にも各段に安価である。また、試験期間も、初期乾燥状態で、乾燥炉の設定温度をT=80℃(353.15K)程度とすれば、数日程度で十分であり、水密性の高いコンクリートでも短期間で透水性の評価が可能となることがわかった。今後、透水性の高いものから低いものまで、幅広い範囲のデータを蓄積し、さらに検討を進めて、本試験法を透水性評価試験として確立したいと考えている。
PDFファイル名 014-02-1125.pdf


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