種別 報告
主題 RC床版鋼板接着工法の補修効果
副題
筆頭著者 山口良弘(阪神高速道路公団)
連名者1 藤田幸朗(ショーボンド建設)
連名者2 横山広(ショーボンド建設)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 879
末尾ページ 882
年度 1992
要旨 はじめに
昭和40年代に橋梁における鉄筋コンクリート床版(以下、床版という)の破損事故が発生し、全国的な問題となり、その対策として数次にわたり道路橋床版の設計基準が改定された。床版の破損が生じた主たる原因として、車両重量ならびに大型車交通量の増大が挙げられ、これらが床版の疲労に大きな影響を及ぼしている。この問題に対し阪神高速道路公団では、定期的に床版の接近点検を行い予防保全に努めるとともに、補修対策として鋼板接着工法を採用し、昭和47年より順次補修を実施している。鋼板接着工法の補修効果については、実験レベルでは、実物大モデル床版の輪荷重走行試験などにより確認している。しかし、実施工での経年後の補修効果を確認する必要性もあり、補修済床版に対しても定期点検時に接近し、タタキおよび目視により詳細に点検している。ここ数年の点検結果によると、ほとんどの補修済床版は健全であるが、一部の床版に接着不良音や鋼板端部のシール部分の縁切れが確認された。そこで、損傷している補修済床版の接着鋼板をはがし、床版の状況を把握するとともに、鋼板接着工法の有効性確認のための種々の調査を行ったので、ここに報告する。
おわりに
阪神高速道路公団の報告によれば、定期点検により再補修が必要と判定された鋼板接着工法による補修済床版は1.8%に過ぎない。今回の調査対象となった4箇所もその中に含まれるものであり、調査結果を考慮すれば、緊急な再補修の必要性はないものと思われる。よって現状において鋼板接着工法の補修効果はかなり高く評価でき、また、補修後に床版の状況確認ができないといった欠点についても、補修後約14年経過した床版に新しいひびわれの発生もなく、接着鋼板の状況もタタキ点検や目視により状況把握が可能であることから、問題はないと考えられる。
PDFファイル名 014-02-1151.pdf


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