種別 論文
主題 各種鉱物質微粉末を用いた低発熱超高強度連壁コンクリートに関する基礎研究
副題
筆頭著者 青木茂(大林組)
連名者1 三浦律彦(大林組)
連名者2 十河茂幸(大林組)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
15
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先頭ページ 37
末尾ページ 42
年度 1993
要旨 はじめに
地下構造物の大型化に伴い、土留壁として使用される地下連続壁コンクリート(以下連壁コンクリートと略記する)も高強度化の傾向にあり、構造物の規模によっては設計基準強度で700kgf/cm2〜800kgf/cm2の超高強度連壁コンクリートが必要となることも考えられる。超高強度コンクリートは高層RC建築にみられるように微粉末材料を効果的に用いることによって得られるが、これを連壁コンクリートに適用する際には、トレミー内および掘削溝内での流動性や、止水性確保のための温度ひびわれの抑制など種々の課題がある。また、連壁コンクリートは水中打設のため気中コンクリートより設計基準強度の割増しを大きく採らざるを得ない反面、高性能減水剤とシリカフユームを有効利用した場合でも、水結合材比の低減や発現強度には限度がある。そこで、水結合材比の低減を基本に、さらに強度増加を図る方策として、セメント粒子の分散効果があり、かつ化学的に不活性な岩石微粉末の利用を考えた。低結合材比領域で岩石徹粉末を混入したコンクリートの研究報告はこれまで少なく、この様なコンクリートの基礎性状を把握するために各種試験を実施した。
あとがき
連壁コンクリートを対象として、鉱物質微粉末、特に岩石微粉末を用いた超高強度化に関する基礎研究の結果、主に以下の事項が確認できた。1)低水結合剤比の領域においても、石粉を細骨材に適当量置換したコンクリートは、無混入のものに比べて材令の長期に渡り、10%程度の強度増加が図られる。2)低水結合剤比の領域において、硅石微粉を細骨材に適当量置換したコンクリ−トは、初期材令では無混入のものに比べて10%程度の強度増加が図られるが、長期材令での強度増加は小さい。3)石粉あるいは硅石微粉を細骨材に置換したコンクリートは、無混入のものに比べてその粘性は増加するが、結合材を含む微粉末容積を適当に選定することにより、トレミー管による打設に適した流動性に調整できる。4)石粉を細骨材に置換したコンクリートは、無混入のものに比べてその断熱温度上昇量は同等か小さく、強度増加を考慮すると連壁コンクリートの超高強度化に有用である。
PDFファイル名 015-01-1003.pdf


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