種別 論文
主題 高炉スラグ微粉末を用いた超高強度コンクリートの実用化に関する研究
副題
筆頭著者 竹内博幸(五洋建設)
連名者1 山影久尚(五洋建設)
連名者2 長尾之彦(新日鐵化学)
連名者3 福島正一(花王)
連名者4
連名者5
キーワード
15
1
先頭ページ 93
末尾ページ 98
年度 1993
要旨 はじめに
近年、圧縮強度が1000kgf/cm2を超えるコンクリートの研究が盛んに行われているが、強度の発現性、フレッシュコンクリートの取扱い易さの点から混和材にシリカフュームを用いる例が多い。しかし、この種のコンクリートは、耐凍結融解性などの耐久性に関して検討の余地を残しているほか、材料の取扱い、経済性などが実用化に向けての阻害要因として指摘されている。本研究は、これらの要因に関して優れているとされる高炉スラグ微粉末を混和材として用いることにより、圧縮強度が1000kgf/cm2を上回り、かつ、実用化可能な超高強度コンクリートを開発すべく、室内での練り混ぜから実大規模での打設にわたる一連の実験を行い、その結果について検討したものである。なお、今回の一連の実験においては、フレッシュコンクリートおよび硬化コンクリートの各性状に加え、実機(生コン工場バッチャープラント)による製造、施工方法および構造体コンクリートに関して検討を行ったので、その結果についても報告する。
まとめ
(1)混和材に比表面積10000cm2/g級の高炉スラグを、また混和剤にポリカルポン酸系のものを用いることにより、ワーカビリチーの良好なW/B=18%の超高強度コンクリートを得ることができた。(2)上記のコンクリートを実機で製造したところ、室内での練り混ぜに比較して、混和剤漆加量の減少、練り混ぜ時間の短縮および圧縮強度の増大など、実機の練り混ぜ能力の大きさによる効果が顕著であった。(3)実機で製造した上記コンクリートを設定した施工方法により実大試験体に打設したところ試験体から採取したコア供試体の圧縮強度は、すべて1000kgf/cm2を上回り、構造体の表面および内部にも有害な欠陥は見受けられず、充填性は良好であった。
PDFファイル名 015-01-1013.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る