種別 論文
主題 150MPa超高強度コンクリートのクリープおよび乾燥収縮
副題
筆頭著者 山本俊彦(東急建設)
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キーワード
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先頭ページ 115
末尾ページ 118
年度 1993
要旨 はじめに
超高層鉄筋コンクリート構造物ではコンクリートのクリープおよび乾燥収縮による柱の軸方向変形が重要な問題となる。100MPaを超える超高強度コンクリートのクリープや乾燥収縮特性に関しては、既にいくつかの研究が行なわれている。しかし、比較的断面の大きい試験体による実験は少なく、実際の構造物に適応するには必ずしも十分ではない。一方、超高層鉄筋コンクリート構造物では柱の受ける軸力がかなり大きく、一旦地震により柱が大きな損傷を受けた場合、柱の軸方向剛性の低下やクリープ歪みにより構造物全体の長期的な変形が著しく大きくなる恐れがある。このため、本実験では実際の柱に近い試験体を用いて起高強度コンクリートのクリープと乾燥収縮特性、および地震により大きな損傷を受けた後の柱のクリープ特性の把握を行なった。なお、本実験は高強度コンクリート、高強度軽量コンクリートの実験に引き続くものである。
まとめ
)超高強度コンクリートのクリープおよび乾燥収縮実験で以下のことが明らかになった。1)超高強度コンクリートのクリープ係数(材令286日)は、円柱試験体で1.05程度を示し、普通強度コンクリートに比べかなり小さな値を示した。柱型試験体のクリープ係数も塑性ヒンジ部以外は、かなり小さな値を示した。2)超高強度コンクリートの乾燥収縮歪(材令286日)は、円柱試験体で630μ、50cm角柱で365μとなった。断面の寸法効果および鉄筋の影響は見られるが、乾燥収縮歪みは通常強度のコンクリートとそれほど違わない値を示した。3)柱層間変位1/100を経験した超高強度鉄筋コンクリート柱試験体の長期的な変形は、塑性ヒンジ部での剛性低下と歪みの増大は他に比べて2倍程度となった。横補強筋歪みは小さく、載荷後材令286日までの歪増大率は、載荷時歪に対して1.0程度となり著しい変形の増大はなかった。4)損傷の有無を考慮した超高強度鉄筋コンクリート柱の長期的な変形は、地震載荷時の剛性低下と残留変形、およびクリープ・乾燥収縮量を把握することにより堆定が可能と考えられる。
PDFファイル名 015-01-1017.pdf


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