種別 論文
主題 高ビーライト系セメントを用いた高流動・高強度コンクリートに関する研究
副題
筆頭著者 名和豊春(秩父セメント)
連名者1 深谷泰文(秩父セメント)
連名者2 鈴木清孝(鹿島建設)
連名者3 柳田克巳(鹿島建設)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 143
末尾ページ 148
年度 1993
要旨 はじめ
建設作業員の高齢化に伴う現場作業の省力化やコンクリート構造物の高層化に伴う鉄筋の過密化からコンクリートの施工性の改善が社会的に強く望まれている。このような状況の中で、振動締囲めをせずに型砕に打設できる流動性および分離抵抗性に優れるコンクリート(以下高流動コンクリートと呼ぶ)の基本的理念が岡村らによって提案され、実用化に向けて活発な研究が行われている。しかし、現在までに提案されている高流動コンクリートは高炉スラグ微粉末やフライアッシュ等の混和材や増粘剤を使用するため、生コン工場でのコンクリートの製造が複雑であり、さらに凍結融解等の耐久性が懸念されている。このような背景から、高性能AE減水剤と組み合わせるだけで高流動コンクリートを生コン工場で容易に製造できるセメントが望まれ、構成鉱物中のC3A、C4AF量が少なくビーライト(C2S)を多く含む分散能力の高い高ビーライト系セメントが開発された。本研究は、高ビーライト系セメントを用いたコンクリートの性状を調べたものであり、生コン工場でも高流動・高強度コンクリートの製造が可能であるとの知見が得られたので、ここに報告する。
まとめ
C3A量が少なくC2S量の多い高ビーライト系セメントを用いたコンクリートの流動性、断熱温度上昇および強度発現について検討し、高流動・高強度コンクリートの製造の可能性を考察した。本研究で得られた結果をまとめると次の通りである。1)高ビーライト系セメントと高性能AE減水剤を組み合わせたコンクリートの充填性状は、高炉スラグ微粉末を添加した2成分系の高流動コンクリートとほぼ同程度の充填性を示した。2)高ビーライト系セメントを用いたコンクリートは普通セメントに比べ断熱温度上昇量が小さく、かつ水和初期の温度上昇速度も小さかった。3)高ビーライト系セメントを用いたコンクリートは、20℃水中養生の場合初期強度は普通セメントより低いものの7日以降の伸びが優れ14日以降は普通セメントより大きな強度発現を示し1000kgf/cm2以上の強度を示した。一方、断熱養生でもC3AおよびC3S量が少ないためC2Sの水和に必要な自由水が十分に得られ、長期でも強度が伸び20℃水中養生と同等以上の高強度を示した。4)生コン工場でも室内実験とほぼ同様なコンクリートの品質が得られ、高ビーライト系セメントを用いることによりW/C=30%において圧縮強度が1000kgf/cm2程度の高流動・高強度コンクリートの製造が可能であることが見いだされた。
PDFファイル名 015-01-1022.pdf


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