種別 論文
主題 高流動・高強度コンクリートの実構造物への適用に関する実験
副題
筆頭著者 依田和久(鹿島建設)
連名者1 桜本文敏(鹿島建設)
連名者2 閑田徹志(鹿島建設)
連名者3 名和豊春(秩父セメント)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 221
末尾ページ 226
年度 1993
要旨 はじめに
近年、構造物の高層化・長大化が進む中で、コンクリートの高強度化が望まれている。一方、施工性改善の観点から、締め固め不要でかつ充填しやすい高流動性を有する種々のコンクリートが実用化されてさている。しかし、この種のコンクリートは、高炉スラグなどの微粉末や増粘剤を用いるため使用材料の種類が増え、製造時に計量や品質管理などが煩雑になりやすい。以上のことから、使用材料を増やすことなく、製造の容易な「高流動・高強度コンクリート」用セメントが開発された。本セメントは、普通セメントに比べ比表面積が大きく、化合物中のビ−ライト(C3S)を多く含むものである。ここで報告する「高流動・高強度コンクリート」は、本セメントを用いるだけで製造が可能である。なお、セメントおよびコンクリートの基礎物性については名和らが別途報告している。本報告は、この高流動・高強度コンクリートに関し、実大規模の施工における流動性・充填性・強度性状の評価を目的として実施した模擬施工実験ならびに実建屋への適用実験の結果を述べるものである。
まとめ
高炉スラグなどの微粉末や増粘剤を用いることなく、高ビーライト系セメントを用いた「高流動・高強度コンクリート」(水セメント比30%)について実施工実験を行い、以下の結果を得た。1)スランプフロー値を60〜70cmとした場合、優れた流動性および振動締め固めを必要としない充填性を有する。2)見かけの降伏値はほぼ0であり、また、見かけの塑性粘度は同一の水セメント比の高強度コンクリートより低い。3)最高温度85℃の温度履歴を受けた実構造物のコア強度は材令91日で1028kgf/cm2を示し、材令28日の標準養生供試体の強度と比べ6%ほど高く、硬化初期に高温を受けても強度低下はほとんど見られなかった。
PDFファイル名 015-01-1036.pdf


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