種別 論文
主題 発泡剤を添加した水中不分離性コンクリートの施工モデル実験
副題
筆頭著者 末岡英二(東洋建設)
連名者1 内田雅也(運輸省)
連名者2 小泉哲也(運輸省)
連名者3 前田敏(埋立浚渫協会)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 269
末尾ページ 274
年度 1993
要旨 はじめに
大阪南港トンネルの換気所鋼殻ケーソンでは、図-1に示す底版と基礎マウンド砕石で形成される水中の密閉空隙に安定性確保のためのコンクリート(底詰めコンクリート)を充填する必要がある。底詰めコンクートは、図-2に示すようにケーソン底版に設けられた打設孔から打設されるため、これに伴う基礎マウンド砕石への浸透や充填後の沈下に対しても十分対応可能な充填性を発揮し、所要の品質を満足できるものであることが要求され、同時に打設方法の検討も必要とされた。本実験はこれらの課題に対処するため、膨張による良好な充填性や付着性が期待できる発泡剤を添加した水中不分離性コンクリートの適用を考え、打設方法の選定を含めた本工事での適用性を評価したものである。
結論
発泡剤を添加した水中不分離性コンクリートの密閉空隙への充填施工に関して、施工モデル実験から次のような評価が得られた。(1)水中不分離性コンクリートの基礎マウンド砕石への最終的な浸透探さ(食込み探さ)は100mm以下に留まった。また、充填後のコンクリートの沈下は見られず、型枠の隅々まで充填できた。これには発泡剤によるコンクリートの膨張効果が寄与しているものと思われる。(2)コンクリートは一括で打設することが望ましい。これは、打設に伴うコンクリートの基礎マウンド砕石への浸透が流動性および充填性を阻害する要因とはならないため、二段階に分けて打設する必要はないこと、二段階とした場合、シールコンクリートと底詰めコンクリートがスライム層の介在により一体構造物とならない問題点を持つこと、等による。(3)コンクリートが水中での密閉空隙に圧入される場合、ある程度コンクリートが充填されると水に触れずに直接コンクリート中に打ち込まれた状態となるため、その強度は品質管理試験における気中作製強度と同等以上となり、底詰めコンクリートとして十分な品質を得ることができた。
PDFファイル名 015-01-1044.pdf


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