種別 論文
主題 高炉セメントB種を用いた高強度コンクリートの構造体強度に関する検討
副題
筆頭著者 大倉真人(長谷工コーポレーション)
連名者1 古賀一人(長谷工コーポレーション)
連名者2 今川信夫(長谷工コーポレーション)
連名者3 伊井敬二(長谷工コーポレーション)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 375
末尾ページ 380
年度 1993
要旨 はじめに
近年、コンクリートの強度増進やワーカビリチーの改善、部材内部湿度の抑制などを目的として、シリカフュームや高炉スラグ微粉末等の微粉材料がセメントの代替として使用されるようになってきている。また、コンクリート工事の省力化、ならびに、品質向上を目的として開発された高流動コンクリートにおいても、これら微粉材料を使用する例が多々見受けられる。筆者らも、微粉材料の添加が高強度コンクリートの品質向上に有効であることを室内実験において確認している。しかし、実施工にこれらの材料を使用しようとした場合、市中の生コン工場では微粉材料を貯蔵・計量する設備がなく、コンクリートの製造が困難となる場合が生じ得る。本報告では、特殊な微粉材料を使用することなしに、高強度コンクリートの品質を改善する手法として、市中の生コン工場が常備する高炉セメントB種の高強度コンクリートへの適応性及び有効性について、構造体コンクリートの強度発現性状等の観点から検討したものである。
まとめ
得られた結果をまとめると、以下のとおりである。1)若材令で高温が付与される環境下においては、高炉セメントB種を使用しても長期材令に渡っての強度発現は、あまり期待できない。2)部材内の温度上昇量ならびに温度勾配の抑制に、高炉セメントB種は有効に作用する。3)標準養生を行った円柱供試体の28日強度が同等であれば、高炉セメントB種を使用した方が普通ポルトランドセメントよりも、最終的な構造体コンクリートの強度は大きくなる。4)暑中期に高強度コンクリートを打設した場合の構造体コンクリートの強度は、断熱養生を行った円柱供試体の56日強度で管理することができる。今回の実験で、市中の生コン工場が常備する高炉セメントB種で、設計基準強度500〜600kgf/cm2程度の高強度コンクリートを製造することが可能であることが明かとなった。また、部材内部温度の抑制や構造体の強度発現など、その有用性を確認することができた。
PDFファイル名 015-01-1061.pdf


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