種別 論文
主題 セメント・アスファルト乳剤複合体の力学特性
副題
筆頭著者 上田満(山口大学)
連名者1 浜田純夫(山口大学)
連名者2 黒川卓郎(日瀝化学工業)
連名者3 安久憲一(大阪セメント)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 465
末尾ページ 470
年度 1993
要旨 はじめに
セメント・アスファルト乳剤複合体については、数多くの研究がなされており、スラブ軌道用充填モルタルや路上再生路盤工法用バインダーなどいくつかのものが既に実用化されている。筆者らは、このセメント・アスファルト乳剤複合体がセメントとアスファルト乳剤の配合比を変化させることにより、剛性からたわみ性の広い範囲で調整できることに着目し、セメント-アスファルト乳剤-砂の三成分系の配合比を大きく変化させた場合のセメント・アスファルト乳剤モルタル(以下CAEモルタルという)の諸物性について研究を進めてきた。これらのCAEモルタルはその配合によってある特性には優れた性状を示すといった傾向を示す。いずれはこれらのそれぞれの特性を生かし、複合化して用いることにより、付加価値の高いものが得られればと考えている。今回は、CAEモルタルのセメントコンクリートとの付着強度、透水性、曲げクリープ、三軸圧縮強度特性について報告するものである。
まとめ
セメン卜・アスファルト乳剤複合体の今回の実験結果をまとめると次のようになる。(1)セメントコンクリートの付着強度については、C/Eが1.0付近に於て大となりその値は17kgf/cm2程度である。(2)透水係数が10-7(cm/sec)以下となるCAEモルタルは、C/Eの値が1.0以下の10種類程度の配合の場合であり、不透水層材として利用できるものと思われる。(3)CAEモルタルは加熱混合タイプアスコンに比べて感温性が小さく。弾性率が大で、定応力下に於ける安定性が大である。セメントコンクリートとの付着性も良好である。(4)三軸圧縮試験結果によれば内部摩擦角が見かけ上、負になる配合が存在し、C/Eが1.5以下ではその傾向が強い。(5)セメント・アスファルト乳剤複合体の力学特性、諸物性等はC/Eによる影響が大であり、流し込みにより成形し、硬化後土木構造用部材として使用するためにはCAEモルタルの配合はC/Eが0.5〜1.6の範囲内の配合で、またアスファルト乳剤量を20%以上にすることが好ましい。
PDFファイル名 015-01-1077.pdf


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