種別 論文
主題 定圧縮応力を受けるコンクリートの熱膨張とクリープに及ぼす含水状態の影響
副題
筆頭著者 河辺伸二(名古屋工業大学)
連名者1 溝口雄一(名古屋工業大学)
連名者2 岡島達雄(名古屋工業大学)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 549
末尾ページ 554
年度 1993
要旨 はじめに
最近のコンクリート構造物は高温度下で使用される場合も増えてきた。このような常温とは異なった温度で使用されるコンクリートは、温度勾配による内部応力が発生するため、力学的性質だけでなく熱的性質も重要になってくる。筆者らは先に、あらかじめ乾燥したコンクリートにおいて、多軸を含めた定圧縮応力を受けるコンクリートの熱膨張とクリープについて考察している。また、乾操過程における多軸応力下のコンクリートの熱膨張とクリープとして、気乾状態のコンクリートから実験を行い考察している。また、コンクリートの諸性質は、その含水状態に影響を受けることが知られている。そこで本研究では、同時期に打ち込んだコンクリートを乾燥、気乾、湿潤の3種類の含水状態にして、それぞれ一軸定圧縮応力を受ける乾燥過程の熱膨張とクリープを測定する。また、「温度時間換算則」から温度上昇時の予測クリープ量を算出し、定庄縮応力を受ける乾燥過程の熱膨張を予測する。定圧縮応力は、圧縮強度の1/3とする。なお、コンクリートの重量変化についても測定する。
結論
(1)無応力下と一軸定圧縮応力下においては、気乾及び湿潤状態から始めた乾燥過程のコンクリートの熱膨張量は、乾燥状態から始めたコンクリートの熱膨張量より小さい。(2)どの含水状態から始めた場合も、一軸定圧縮応力下の温度下降時における熱収縮量は、無応力状態の熱収縮量にほほ等しい。(3)応力度強度比で1/3以下の一軸定圧縮応力が作用する場合、気乾及び湿潤状態から始めた乾燥過程の熱膨張の予測にはクリープを考慮に入れるが、乾燥状態の予測にはクリープを考慮しなくても良い。
PDFファイル名 015-01-1091.pdf


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