種別 論文
主題 コンクリートの劣化度評価のための衝撃応答のBEM解析
副題
筆頭著者 金田孝治(熊本大学大学院)
連名者1 大津政康(熊本大学)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
15
1
先頭ページ 631
末尾ページ 636
年度 1993
要旨 はじめに
既存コンクリート構造物の多くは、近年の交通量の飛躍的増大、車両の大型化、加えて多年の供用によって様々な損傷を受けている。事実、建設省道路局の道路設計年報により、都道府県道以上の道路にかかる15m以上の道路橋で、架設後50年を供用寿命、30年を補修寿命と考えると西暦2000年には3500橋の架け替えが必要となり、24500橋については何らかめ診断・補修が必要となる。このような状況下、コンクリート構造物の安全性確保と有効利用の見地から、これらの構造物の劣化を効果的に評価するための非破壊評価法の開発が急務である。劣化コンクリート部材の判定には、外的な攪乱によって生じる応答の変化を用いる方法が検討されている。これには、衝撃応答を用いる方法があり、本論文では、既に発表されている文献資料と同じモデルを用い、無筋コンクリート部材の劣化度を境界要素法(BEM)を用いた二次元衝撃応答解析により検討し、衝撃試験による橋梁の劣化診断の可能性について基礎的な考察を試みた。
結論
本論文では、衝撃応答によるコンクリート構造物の劣化度判定の理論的根拠を得るため、ヤング係数の異なる無筋コンクリート部材をBEMによる二次元衝撃応答解析により検討した結果、以下のような結論が得られた。1.解析結果と実験結果はよく一致しており、境界要素法(BEM)は衝撃応答の解析に十分適用できるものと思われる。2.ヤング係数の低下にともなう共振周波数の変化を確認した結果、図-8に示されるように一次元理論式とよく一致していることが認められた。この関係を利用することにより、コンクリート部材の劣化度は、衝撃応答の変化を用いることで十分に判定できると思われる。3.一次元解析と二次元解析とを比較した結果、部材の劣化度に伴う周波数の変化は一致するが、共振モードおよび周波数は、高次モードになるほど異なることがわかった。
PDFファイル名 015-01-1105.pdf


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