種別 論文
主題 透水性コンクリート中における鉄筋の評価と防食
副題
筆頭著者 玉井元治(近畿大学)
連名者1 辻野文三(大阪府立大学)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
15
1
先頭ページ 691
末尾ページ 696
年度 1993
要旨 はじめに
連続した空隙を有するコンクリート(まぶしコンクリート、No-Fines Concrete:NFC)は極めて大きな透水性や通気性があるため種々の機能を持ったコンクリートとして利用できる。その利用目的としては、降雨水の地下への浸透や排水させる透水性舗装用材料、水際域における微生物および小動物類を生息させる環境保全用材料、騒音を吸収させる吸音用材料などが挙げられる。その使用に際して板状あるいは大型化する場合、当然のことながら補強材料が必要となる。筆者らは既に透水性コンクリートにおける鉄筋の腐食に関して若干の考察を試みたが、本論では系統的な結論を求めるために既報の結果と併せて、電気化学的手法と長期間の浸漬試験より検討したので報告する。
結論
透水性のあるNFC中における鉄筋の腐食と防食法に関して、電気化学的手法と長期間の浸漬試験より検討した結果、次のことが判明した。1)NFC中における鉄筋の腐食はその構造が多孔質であるため、防食効果はほとんど認められなかった。2)NaCl温度およびpHこついて、NFC中における黒皮鉄筋はNaCl;0.01%〜3%、pH;7.4〜12.5の条件下で腐食を起こした。3)NFC中における鉄筋の防食法としてはエポキシ樹脂塗装鉄筋が適しており、その塗膜厚さは普通コンクリートに適用する場合と同様に200μmが適当であると考えられる。4)NFC中における鉄筋の腐食速度を検討する場合には、本法の短絡電流の測定は信頼性があるものと考えられる。
PDFファイル名 015-01-1115.pdf


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