種別 論文
主題 コンクリート中鋼材の交流インピーダンス分布測定技術の開発
副題
筆頭著者 柴田睦(東京ガス)
連名者1 梶山文夫(東京ガス)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
15
1
先頭ページ 745
末尾ページ 748
年度 1993
要旨 緒言
コンクリート中の鋼材の腐食問題が話題に上って久しいが、腐食対策工法の選定に必要とされる、定量的な非破壊腐食診断技術の開発が早急に望まれている。交流インピーダンス法も大いに期待されている手法のひとつであるが、実際の大型構造物に適用した場合、印加した交流電流が不特定範囲に不均一に分散してしまい特定範囲のインピーダンスが測定できない、すなわち腐食と相関のある単位面積あたりのインピーダンスが求められないことが課題のひとつとなっている。この課題を解決する手段として、鋼構造物を伝送路と見立てた解析手法、あるいは保護電極を用いた測定手法などが提案されているが、いずれの手法も実際の構造物に適用するとなるとある程度の補正が必要とされている。著者らは、上記の課題を解決すべく、多点電位制御方式による交流インピーダンス分布測定技術の開発を行なった。本技術は、コンクリート表面から鋼材に複数台の交流電流発生器を用いて、複数箇所における腐食電位の交流成分の振幅および位相が互いに等しくなるように、交流電流を印加する方式をとっている。これにより、交流電流の分布は上記の腐食電位測定箇所間の中間点までに限定されることになり、特定範囲のインピーダンスが求められることになる。本報では、かぶりの異なるコンクリート中配管に本技術を適用し、種々の検討を行なった結果について報告する。
結言
多点電位制御方式による交流インピーダンス分布測定技術をかぶりが2cm、10cmのコンクリート中配管に適用した結果、いずれの場合でも実際の腐食状態とよく対応するインピーダンス分布が得られた。また、得られたインピーダンスの値は、配管の特定範囲のものとよい相関が得られたことから、本方式が腐食度の定量的評価をおこなう技術として有効であることが明らかとなった。
PDFファイル名 015-01-1124.pdf


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