種別 論文
主題 メチルセルロース系増粘剤を用いたコンクリートの耐凍害性
副題
筆頭著者 須藤裕司(北見工業大学大学院)
連名者1 鮎田耕一(北見大学)
連名者2 早川和良(信越化学工業)
連名者3 山川勉(信越化学工業)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 887
末尾ページ 892
年度 1993
要旨 目的
増粘剤を用いることによって材料分離抵抗性を高めた高流動のコンクリートを作ることが可能であり、その有効利用が期待されている。従来の水中不分離性混和剤として用いられているメチルセルロース(以下、MCとする)系増粘剤を多量に添加したコンクリートは、一般に耐凍害性が小さいとされており、MC系増粘剤を用いた高流動コンクリートを寒冷地で使用するにはこの点を明らかにし、適切な配合設計をする必要がある。著者らは、先に高炉スラグ微粉末の併用がMC系増粘剤添加コンクリートの耐凍害性改善に有効であることを示したが、本研究ではMC系増粘剤の成分および添加量、高炉スラグ微粉末の比表面積および分量がMC系増粘剤添加コンクリートの耐凍害性に与える影響を急速凍結融解試験により検討した。さらに、MC系増粘剤添加コンクリートの実環境下での耐凍害性を確認するため、急速凍結融解試験で用いた供試体と同時に作製した供試体を寒冷地に3年間曝露した結果についても検討した。
まとめ
今回の実験の範囲で以下のことが明らかになった。(1)MC系増粘剤を添加したコンクリートを用いて急速凍結融解試験を行った結果、増粘剤の添加量が1.0kg/m3、高炉スラグ微粉末の分量60%のコンクリードの耐凍害性は大きかった。(2)奉冷地における3年間の曝露実験の結果では、高炉スラグ微粉末の分量が30%であってもMC系増粘剤添加(添加童0.5kg/m3)コンクリートの耐凍害性は確保されている。(3)MC系増粘剤に混入した消泡剤の成分、高炉スラグ微粉末の比表面積(4560、7800cm2/g)が耐凍害性に及ぼす影響は急速凍結融解試験、曝露試験とも認められなかった。
PDFファイル名 015-01-1149.pdf


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