種別 論文
主題 重ね継ぎ手の応力伝達機構に関する有限要素法解析
副題
筆頭著者 香取慶一(東京工業大学)
連名者1 林静雄柵(東京工業大学)
連名者2 東健二(東京工業大学研究生)
連名者3 郭済蒼(東京工業大学研究生)
連名者4  
連名者5  
キーワード
15
2
先頭ページ 217
末尾ページ 222
年度 1993
要旨 はじめに
現在、継ぎ手部で部材のエネルギーを吸収することを考慮した設計法は確立されておらず、日本建築学会「鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説」においては、継ぎ手を応力の大きい箇所や集中して一箇所に設けることは認められていない。重ね継ぎ手を有する部材には、継ぎ手のない部材と同等の靭性を確保する必要がある。継ぎ手部材の靭性を増すためには、重ね長さを長くすること、応力伝達に有効な幅を増やすこと、主筋の近傍のコンクリートを拘束する横補強筋を増すことなどが考えられる。十分な靭性を確保することが可能ならば、継ぎ手のない部材に対する設計法の継ぎ手を有する部材にそのまま適用でき、PCa造建物に対する施工の自由度は広がる。しかし、重ね継ぎ手の研究は強度に関するものにかたより変形性能に関する研究は少ない。また、重ね継ぎ手内部の詳細な応力伝達は複雑であり、実験的に調べることは難しいことより未だ不明な点も多い。本研究は、重ね継ぎ手の応力伝達機構を明らかにするために行った有限要素法解析結果と実験結果について考察したものである。
まとめ
1)横補強筋量の多い試験体ほど最大耐力は大きかった。既往の付着割裂耐力式は、重ね継ぎ手耐力に及ぼす横補強筋の効果を過小評価している。2)各解析モデルの剛性は、実験値を大きく下回った。これは、解析モデルの要素厚が実験に比べて薄いこと、実験においては引張ひび割れが全断面を貫通しなかったのに対し、解析モデルはひび割れが全断面で開いたことによる。3)解析モデルは実験の破壊状況をよくとらえており、最終的には付着の消失によって主筋が急激に抜け出し耐力を失う。解析モデルの最大耐力は実験値とよく一致していた。4)重ね継ぎ手主筋の解析の最大耐力は、継ぎ手主筋の間隔や継ぎ手区間に生じるせん断応力度の割合に関係なくほぼ一定であった。5)重ね継ぎ手部材の耐力は、応力伝達によるコンクリート間のせん断すべりではなく付着力の喪失によって主筋が抜け出すことによって定まった。
PDFファイル名 015-01-2036.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る