種別 論文
主題 プレキャスト鉄筋コンクリー卜造梁下端筋の柱・梁接合部への定着方法に関する実験的研究
副題
筆頭著者 三瓶昭彦(フジタ)
連名者1 佐々木仁(フジタ)
連名者2 松戸正士(フジタ)
連名者3 松原洋志(フジタ)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 695
末尾ページ 700
年度 1993
要旨 はじめに
架構式鉄筋コンクリート構造の典型的なプレキャスト(PCa)工法の一つとして、PCa柱とハーフPCa梁を柱・梁接合部において現場打ちコンクリートを介して一体化をはかる方法がある。この場合、一般にはハーフPCa梁上端筋は柱に通し配筋され、下端筋は、柱・梁接合部内の柱中心軸より奥に送り込み、90°曲げ上げて定着される。建築学会のRC規準では、梁主筋が折り曲げ定着される場合は、水平直線部が柱中心軸を越え、かつ8d以上となるように折り曲げることを推奨している。しかし、左右および直交方向の下端筋が錯綜し、コンクリートの充填性やPCa部材の建方計画に制約を受けるなど施工上に問題がある。この改善策として、梁下端を柱中心軸より手前に曲げ上げ定着する方法(以下手前定着法と呼ぶ)が考えられているが、その補強方法に関する実験報告では、必ずしも期待される性能が得られていない。一方、西村、南はト字形柱・梁接合部に関して、手前定着された主筋の折り曲げ部において形成される斜め圧縮ストラットの定着機構に着目した補強方法を提案し、実験の結果、定着性能を改善することができ、梁部材の曲げ耐力を発揮させることが可能であることを示した。しかし、ト字形柱・梁接合部に関するものであるため、接合部パネルの入力せん断力のレベルが比較的小さく、十字形柱・梁接合部のようにパネルの入力せん断力のレベルが高い場合については、まだほとんど確認されていない。本論文は、内部十字形部分架構に関して、梁下端筋の手前定着法の新たな補強方法を提案し、その性能が内部十字形部分架構の復元力特性にどのような影響を及ぼすかを実験的に確認し、考察を加えたものである。
まとめ
下端筋を柱・梁接合部に柱中心軸より手前に90°曲げ上げ定着する方法に関して、補強方法を提案し、その性能を確認するために静的加力実験を行った。実験の結果、本補強方法は梁主筋の定着性能を高めるだけではなく、柱・梁接合部の耐力を増大させることが分かった。今後は、縦補強筋の効果と横補強筋の効果を定量的に把握する必要がある。
PDFファイル名 015-01-2117.pdf


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