種別 論文
主題 PC斜版付箱桁橋の耐荷力解析
副題
筆頭著者 郡政人(東京建設コンサルタント)
連名者1 岩永巧(阪神高速道路公団)
連名者2 幸左賢二(阪神高速道路公団)
連名者3 奥田敏康(オリエンタルコンサルタンツ)
連名者4  
連名者5  
キーワード
15
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先頭ページ 841
末尾ページ 846
年度 1993
要旨 はじめに
斜版付箱桁橋(以下斜版橋と呼ぶ)は通常の箱桁橋に対し、斜材のケーブルをコンクリートで被覆しPC部材として剛性を増した構造である。斜材を有することから、斜張橋の特殊形式とも考えられ、主桁高を低くすることが可能である。また部材をコンクリートで被覆することにより、1)斜材が腐食から防護でき、風に対する防振効果を有する、2)ケーブルの応力変動が小さく、ケーブルの疲労問題が少ない、3)全体剛性が増すことから変形量が小さくなり安定性を増す、などの長所を持っている。このような長所にもかかわらず、世界的にみても数例しか施工実績がないことから斜版橋についての明確な設計及び解析手法は確立されていないと考えられる。そこで現在計画中の3径間連続桁(75+140+70m)を対象に簡易耐荷力解析を行った。その結果、PC斜版の主塔結合部が最もクリティカルとなった。この部材は設計荷重に対応すべくプレストレスが導入されているが、終局荷重には曲げ、せん断に加えて高レベルの軸引張力が作用する。このような軸引張力作用下での断面耐力について言及しているものは少なく、設計上の判断が難しい問題となる。さらに、この斜版は軸剛性の低下による断面力の再分配に与える影響が大きい事がわかった。そこで、引張軸力下における実験を実施し、その終局耐力の妥当性および軸剛性の変化について検討した。
結論
本検討で得られた結果は以下のとおりである。(1)斜版橋全体の簡易耐荷力解析結果、PC斜版の主塔結合部の安全度が最も小さくクリティカルとなった。また、この斜版部材は軸剛性の低下が主桁断面力に大きく影響を及ぼす事がわかった。(2)PC斜版の終局曲げ耐力については、既存の設計理論により求めた計算値と実験結果とはよい一致を示しており、高引張軸力下での曲げ耐力の算定に適用しうると考えられる。(3)PC斜版に着目した実験の結果、終局時の曲げ変形には、鋼材の抜け出しの影響が顕著に見られ、部材の剛性を評価する上で重要な要因であり、とくに今後PC鋼材の抜け出しに関する検討を行う必要がある。次に、終局時の軸剛性は、初期剛性に比してかなり低下することが、またコンクリートの引張剛性の影響もかなり大きいことが明らかとなった。今後、これらの定量的評価を行い、実橋における詳細な耐荷力解析を行うための基礎資料とする予定である。
PDFファイル名 015-01-2142.pdf


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