種別 論文
主題 高強度コンクリート(Fc600)を用いた耐震壁の力学性状
副題
筆頭著者 長嶋俊雄(竹中工務店)
連名者1 麻生直木(竹中工務店)
連名者2 菅野俊介(竹中工務店)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 1155
末尾ページ 1160
年度 1993
要旨 はじめに
高強度コンクリート(Fc=600kgf/cm2)を用いた鉄筋コンクリート造耐震壁の強度、変形性能を把握するため、実験変数を壁補強筋量とシアスパン比とした試験体3体による静加力実験を行った。さらに、既往の実験結果を含め、文献[2]によるせん断設計式の高強度コンクリート耐震壁への適用性の検討を行った。
まとめ
1)試験耐は3体とも曲げ降伏が先行し、壁板下部の圧壊により破壊が生じた。限界変形角は供試体No.1、2でRu=1/67、試験体No.3でRu=1/107であった。2)限界変形角の壁せん断変形角は、試験体No.1、2で1/155rad.、試験体No.3で1/17radでこれ以後破壊が始まった。3)試験体No.1、2において、壁補強筋比のちがいによる変形性能の改善がみられなかった。これは、トラス機構のコンクリート圧縮ストラットの破壊により耐力が決まったことによるものと考えられる。4)脚部ヒンジ領域の長さは、各試験体ともせん断スパン(M/Q)の1/3で、壁水平長さ以下であった。5)既往の実験結果も含めて検討した結果、高強度コンクリート耐震壁の耐力実験値は、曲げ終局強度略算式、cotφ=1.5、νo=3.68σB0.667/σBとしたせん断強度式と良く対応した。6)νm/νoが小さいほど限界変形角Ruが大きい。νm/νoとRuの関係は、文献[2]によるコンクリート強度有効係数低減式とほぼ対応するが、指針式は、若干大きめに評価する例が見られる。
PDFファイル名 015-01-2195.pdf


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