種別 論文
主題 構造物の動的非線形解析における鉄筋コンクリート造耐震壁の部材モデル
副題
筆頭著者 松本和行(横浜国立大学大学院)
連名者1 壁谷澤寿海(横浜国立大学)
連名者2 倉本洋(横浜国立大学)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 1173
末尾ページ 1178
年度 1993
要旨 はじめに
地震応答解析において、鉄筋コンクリート造耐震壁をトラスに置換したモデルは、現在まで弾性範囲内では多く用いられている。しかし、塑性域での解析結果は例があまり無い。それは、塑性域での力学性状をどう与えるかという問題があるためである。しかし、塑性域での力学性状を解決すれば、耐震壁のより現実的なせん断抵抗機構あるいは、変形性状の反映が可能であり、個々の要素に適切な力学特性を設定することができれば、極めて有力な方法となるであろう。そこで、本研究では、鉄筋コンクリート耐震壁の部材モデルとして、トラスに置換するモデルを基本として、非線形地震応答解析において一般的に用いることができるように、弾性剛性、剛性低下率あるいは繰返し加力における復元力特性を含めて、各要素の剛性、強度、剛性低下率を定式化する方法を試みて、既往の実験結果と比較検討を行う。
まとめ
鉄筋コンクリート造耐震壁の非線形地震応答解析のための部材モデルの力学的特性を決定する方法を検討して、以下の結果が得られた。(1)トラスに置換するモデルの各要素の剛性、強度および剛性低下率を決定する方法を示した。(2)既往の曲げ降伏型耐震壁の実験結果と比較して、曲げ降伏点および最大耐力点ともに、概ね対応することを確認した。(3)繰返しを受ける復元力特性について、解析結果は実験結果とほぼ同様な性状が得られた。(4)今後の課題としては、せん断が卓越する試験体とも比較して、定式化の細部を見直していく必要がある。
PDFファイル名 015-01-2198.pdf


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