種別 論文
主題 プレキャスト造連層耐震壁鉛直接合部の挙動に関する実験的研究
副題
筆頭著者 五味学(日本設計事務所)
連名者1 壁谷澤寿海(横浜国立大学)
連名者2 倉本洋(横浜国立大学)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
15
2
先頭ページ 1213
末尾ページ 1218
年度 1993
要旨 序文
既往のプレキャスト耐震壁の鉛直接合部に関する実験は1層の試験体あるいは多層試験体でも頂部集中加力で行われてきており、各層でせん断応力度が異なる場合の挙動は把握されていない。連層耐震壁の下層では、上部に連続する耐震壁の効果により、応力度が要素実験等で得られた応力度レベルに達しても顕著にはすべらないことが考えられる。また、すべりによる耐力低下は少なく、構造物全体の挙動に本質的な影響を与えないことが予想される。本研究では、水平外力の分布およびレベルが鉛直接合部のすべり挙動に与える影響を明らかにするために、各層分布の水平力を受ける連層耐震壁の静加力実験を行った。耐震壁の実験と同時に同じ詳細の接合部要素実験も行い、接合部の挙動の関連性を検討した。また、耐震壁の鉛直接合部の接合筋は、施工性を考慮して、梁筋のみとし、壁筋は接合しない配筋とした。
まとめ
プレキャスト連層耐震壁および接合部の要素実験を行い、以下の結果が得られた。(1)梁筋のみを接合筋として壁筋を接合しない鉛直接合部をもつプレキャスト連層耐震壁の試験体により、曲げ降伏型の十分に靱性のある挙動が確認された。(2)頂部に水平力を集中して受ける耐震壁(PW-2)では鉛直接合部の破壊が生じたのに対して、曲げ終局時に最下層で同じせん断力レベルとなる分布荷重を受ける連層耐震壁(PW-1)では、上部に連続する耐震壁の効果により、鉛直接合部のすべり変形は十分小さいことが確認された。(3)曲げ理論による鉛直接合部の最大せん断応力度が要素実験によるせん断強度をかなり上回る連層耐震壁(PW-3)でも、ある程度のすべり変形は生じるが、全体の復元力特性には顕著な影響は与えない。
PDFファイル名 015-01-2205.pdf


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