種別 報告
主題 急硬材混和モルタルの硬化時性状と強度特性
副題
筆頭著者 白石文雄(奥村組)
連名者1 廣中哲也(奥村組)
連名者2 木下昭治(奥村組)
連名者3 児玉敏行(奥村組)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 291
末尾ページ 296
年度 1993
要旨 実験の目的
作業環境の改善などの要求から吹付け工法に替わる一次覆工工法の開発が望まれており、その一方法として打設後1〜2分で硬化するコンクリートをトンネル円周方向にスライドする型枠中に流し込みながら、覆工コンクリートを築造する方法が考えられる。この工法に用いる急硬性コンクリートに関して、各種の要因がコンクリートの性状(ハンドリングタイム、強度特性)に与える影響を調べるために配合試験を行った。なお、試験ケースを多くとるためと、実験のハンドリングを考慮して配合試験はモルタル試験とした。
まとめ
急硬材を後添加する急硬性モルタルに関して、各種の要因がモルタルの性状に与える影響を調べるために配合試験を行い以下の実験結果を得た。<ハンドリングタイムについて>1)急硬性コンクリートに対して遅延作用を有する高性能減水剤を用いることは、急硬材の使用量が多くなり必ずしも、有利とはならない。2)短時間に硬化するために必要な急硬材添加率は、使用セメントにより異なる。3)遅延剤の添加率を調整することによりハンドリングタイムを調整できる。4)モルタル(コンクリート)および急硬材ミルクとも練り置き時間120分程度までであればハンドリングタイムへの影響はないと考えてよい。5)材料温度が上昇するに従い硬化時間は短くなる。6)攪拌ミキサの練り混ぜでは10秒以上混合すれば一定の硬化時間が得られる。<硬化コンクリートの圧縮強度について>1)急硬性コンクリートの強度はセメント水比(C/W)と一次の関係にあり圧縮強度から配合を決める場合には通常のコンクリートと同様の手法で決定できる。2)急硬モルタルでは打ち込み後の自重による締め固め効果がないために、急硬しないモルタルと比べてやや強度が低下する。3)5%程度までの硬化遅延剤の添加は強度発現に影響しないと考えて良い。4)急硬性コンクリートに遅延作用を有する高性能減水剤を使用することは必ずしも有利とはな5)モルタル練り置き時間、急硬材練り置き時間とも急硬コンクリートの圧縮強度に影響しない。6)攪拌ミキサで10秒以上の混合を行えば十分に混合され一定の強度が得られる。
PDFファイル名 015-02-1048.pdf


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