種別 報告
主題 海洋環境下における耐久性を向上させた橋脚の施工
副題
筆頭著者 内藤英晴(五洋・東洋・ドーピー・寺下JV)
連名者1 鈴木英生(青森県)
連名者2 竹内春繁(青森県)
連名者3 真田吉憲(五洋・東洋・ドーピー・寺下JV)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 817
末尾ページ 822
年度 1993
要旨 まえがき
現在、青森県八戸港においては、将来予想される物流需要の増大や船舶の大型化への対応、市民の憩いの場の創造、といった総合的な港湾空間の形成を目指して各種の施設の整備が押し進められている。その一環として八戸港海上部に85ha(第1期:35ha、第2期:50ha)の埋立てによる人工島(八戸港ポートアイランド)の整備が計画された。しかし、この事業計画地が海上部となるため、諸施設の整備には計画埋立て地と陸地側とを結ぶ連絡橋((仮称)八戸港ポートアイランド連格橋)の建設が急務とされ、現在はこの連絡橋の主橋梁部であるP C2径間非対称連続斜張橋を建設しているところである。本橋梁は海上部という非常に過酷な環境下に置かれることになる。そこで、本橋梁を海洋コンクリート構造物と位置づけた基で、その設計および施工においては海洋環境下で十分な耐久性を確保できるような配慮を行っている。特に、PC2径間連続斜張橋の短径間側に位置する橋脚の施工においては、作業空間等の制約から仮締切方式によるドライ施工が困難であり、海面下には水中コンクリートを施工する必要があった。しかし、この水中コンクリートは平面的に30m×5mといった広い領域に施工する必要があり、通常の水中コンクリートでは材料分離による品質低下が予想されたため、水中不分離性コンクリートにより施工を行った。また、水中コンクリートとその上部の気中コンクリートとの打継ぎ面からの塩分の侵入防止、躯体コンクリートの凍結融解作用からの保護、躯体鉄筋組立てのためのドライな空間確保、等を目的としてプレキャストコンクリート製の埋設型枠を使用した。本報告は、これら水中不分離性コンクリートや埋設型枠の使用により、海洋環境下における耐久性を向上させた橋脚の施工方法について述べるものである。
あとがき
(仮称)八戸港ポートアイランド連絡橋は海上という非常に厳しい腐食性環境下に置かれるため、その設計と施工においては十分な耐久性を確保するよう努力をしているところである。現在建設中の主橋梁部であるPC斜張橋においても、本報告で述べた種々の対策により、耐久性を高めることができたものと判断する。本工事においては、本報告で述べたP6橋脚以外の橋脚、橋台および上部工においても、海洋コンクリート構造物としての位置付けの基で、種々の防食法の適用を図っているところである。
PDFファイル名 015-02-1137.pdf


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