種別 報告
主題 ドライアイスを用いたプレクーリング工法による貯水池側壁コンクリートの施工
副題
筆頭著者 本郷善彦(三井建設)
連名者1 竹内光(三井建設)
連名者2 久岡雅見(三井建設)
連名者3 石川広志(横須賀市)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 1173
末尾ページ 1178
年度 1993
要旨 はじめに
近年のコンクリート工事では施工技術の進歩により大量急速施工が一般化し、さらに、コンクリート構造物の複雑化に伴い、従来ではマスコンクリートとしての対応が必要とされなかった比較的小型の構造物においても、セメントの水和熱による有害なひびわれが生じる事例が多く見られる。このような状況下においては、特に夏場の暑中コンクリート対策が重要であり、温度ひびわれ制御対策として、低発熱型のセメントの使用、単位セメント量の減少、プレクーリング工法やポストクーリング工法の採用等、材料・施工面での対策が実施されている。筆者らは、種々の対策の中でも効果が大きいプレクーリング工法について、新たな冷却媒体として昇華潜熱が137kcal/kgと大きいドライアイスを用い、既設のバッチャプラントに簡便な冷却設備を取付けることによって冷却コンクリートが製造でさるプレクーリング工法について研究、開発を実施してきた。本報告は、ドライアイスを用いたプレクーリング工法の実施工として、上水道用貯水池側壁コンクリートの施工を行い、コンクリートの温度管理、冷却効率、出荷効率、及び打込み後のコンクリートの温度・応力のモニタリング結果等について検討したものである。
まとめ
貯水池側壁部分のひびわれ制御対策として、超低発熱セメントを用い、ドライアイスによるプレクーリングを実施した。得られた成果をまとめると以下のようになる。(1)コンクリートの打込み温度をプラント側にフィードバックさせて出荷温度を調整することで、筒先温度を精度よく制御することができた。(2)コンクリート1m3・1℃冷却に必要なドライアイス量は全平均で7.9kgであり、連続した出荷を行えば必要ドライアイス量が減少することが分かった。(3)コンクリートのスランプ、空気量、圧縮強度等の品質はプレクーリングによって変化しない。(4)現状のシステムで、冷却温度幅10℃のコンクリートの時間打込み量は37.5m3である。(5)打込み後の温度・応力のモニタリング及び表面のひびわれ観測結果から、満足できるひびわれ制御効果が得られた。
PDFファイル名 015-02-1199.pdf


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