種別 論文
主題 高流動コンクリート中のフレッシュモルタルの粘性と粗骨材への付着に関する研究
副題
筆頭著者 井上和政(竹中工務店)
連名者1 和泉意登志(竹中工務店)
連名者2 瀬古繁喜(竹中工務店)
連名者3 阿倍靖弘(竹中工務店)
連名者4
連名者5
キーワード
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先頭ページ 95
末尾ページ 100
年度 1994
要旨 1.はじめに
 高流動コンクリートの開発には、鉄筋間を通過する際のマトリックスモルタルの粗骨材分離抵抗性(鉄筋間通過性)を高めることが重要な課題となっている。モルタルの粗骨材分離抵抗性には、モルタルの降伏値や粘性といったレオロジー定数以外に粗骨材との付着性が影響すると考えられるが、現状ではモルタルの粘性に依存して分離抵抗性を高める手法が一般的で、付着性に言及した研究は極めて数少ない.また筆者等は既往の研究において、モルタル中の細骨材量の増加はモルタルの粘性を増加させるにもかかわらずコンクリートの鉄筋間通過性を逆に低下させる傾向にあることを示し、分離抵抗性が粘性だけでは評価できない場合のあることを示した。
 本研究は、モルタルの粘性を制御する種々の手法についてその粘性と付着性の相関関係を明らかにし、モルタルの粗骨材分離抵抗性を総合評価するための基礎資料を得る目的で実験的に検討したもので、さらに得られた結果からコンクリートの鉄筋間通過性を調べた既往の試験結果との対応を行ったものである。
5.まとめ
 本研究によって得られた知見を以下にまとめる。
1)モルタルのフロー速度による粘性と付着強度による付着性は独立したものであると見なせることが確認された。
2)高流動コンクリートが鉄筋間を、通過する際の粗骨材との分離抵抗性には、マトリックスモルタルの粘性だけでなく付着性をも考慮する必要がある。
3)モルタルの粘性と付着性に及ばす各種要因の影響度の相対比較から、粘性と付着強度の双方を増加させて、総合的かつ容易に分離抵抗性を大きくするのは、水結合材比の減少および粉体置換率の増加による手法と推測される。
PDFファイル名 016-01-1013.pdf


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