種別 論文
主題 分離低減剤を用いた高流動・高強度コンクリートに関する基礎的研究
副題
筆頭著者 山川勤(信越化学工業)
連名者1 早川和良(信越化学工業)
連名者2 小山明男(明治大学大学院)
連名者3 菊池雅史(明治大学)
連名者4
連名者5
キーワード
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先頭ページ 153
末尾ページ 158
年度 1994
要旨 1.はじめに
 現場作業の省力化、施工の信頼性、工期短縮などの観点から流動性と分離抵抗性を兼ね備えた高流動コンクリートの研究が活発に行なわれ、実用化されつつある。この高流動コンクリートは岡村らによって提案され、現在、種々のタイプが検討されている。
 筆者らは、高流動コンクリートの1つのタイプとして、結合材量の比較的少ない領域で、高い流動性と材料分離抵抗性をバランス良く備えたコンクリートについて検討し、分離抵抗性を確保できる混和剤(分離低減剤(セルロース系)、以下LACと略す)を開発した。
 また、高い流動性と高強度を組み合わせた、高流動・高強度コンクリートについても盛んに研究が行なわれている。
 LAC添加による耐久性への影響は重要なポイントであり、本研究では、高強度領域を含めた各種、水結合材比のコンクリートについて、その影響を検討すると共に、高流動・高強度コンクリートにおいて、材料分離せず、より高い流動性を得ることを目的とした。
4.結論
 本研究の範囲内で明らかになったことをまとめると以下のようになる。
(1)水結合材比30〜60%のコンクリートに、LACを添加し、硬化体への影響について検討した結果、圧縮強度、耐久性(長さ変化、中性化、塩分遮蔽性、凍結融解抵抗性)において、無添加の同じ水結合材比のコンクリートと同等であることを確認した。
(2)高流動・高強度コンクリートにおいて、骨材分離せず、より高い流動性(スランプフロー70cm程度以上)を求めるためには、LACを添加し、モルタルのレオロジー特性を変化させることが有効である。今後、さらに、LACを添加したモルタルのレオロジー特性とコンクリート物性の関係について検討する予定である。
PDFファイル名 016-01-1023.pdf


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