種別 論文
主題 超流動コンクリートのコンシステンシー評価試験の可視化
副題
筆頭著者 佐藤良一(群馬大学大学院)
連名者1 若林正憲(群馬大学)
連名者2 橋本親典(群馬大学)
連名者3 辻幸和(群馬大学)
連名者4
連名者5
キーワード
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先頭ページ 189
末尾ページ 194
年度 1994
要旨 1.はじめに
 近年、コンクリート打設現場では現場作業員の不足、高齢化から作業の省力化、習熟度による品質のばらつき等、が問題となっている。また、打設作業に伴うバイブレーターの使用は騒音をもたらし、作業環境の悪化や近隣に対する配慮などから操業時間縮小の原因となっている。
 このような情勢から、超流動コンクリートの概念が提唱され、いくつかの施工例も見られるようになった。超流動コンクリートは締固め不要というその性格上、フレッシュコンクリート時の特性(流動性、材料分離抵抗性、間隙通過性)の評価が従来のコンクリートより重要となってくる。そして現在、超流動コンクリートのコンシステンシー評価試験として、スランプフロー試験、L型フロー試験、V型漏斗試験が、実際に超流動コンクリートを扱っている研究室や現場で多く用いられている。
 一方、当研究室では、フレッシュコンクリートモデルの可視化実験手法を用いて、従来ブラックボックスであった様々なフレッシュコンクリートの流動機構を定量化してきた。本研究では、超流動コンクリートのコンシステンシー評価試験における流動機構の解明を目的とし、スランプフロー試験、L型フロー試験、V型漏斗試験の装置内を流動するコンクリートの可視化を行い、定量的評価方法に関する検討を行った。
4.結論
 超流動コンクリートのコンシステンシー評価試験の可視化を行い、流動機構の解明を目的として、定量的指標を検討した結果、本実験の範囲で以下のことが明らかになった。
1)スランプフロー試験の流動機構は、モデルコンクリートを3領域に分けることにより、模式的に説明できる。
2)L型フロー試験は、鉛直部分を9領域に分けて実験を行い、モデルコンクリートの流跡線、停滞域を確認した。
3)V型漏斗試験の流動特性は、着目断面流量の時間的変化により、定量化を行うことが可能である。
 今後の課題としては、モデルコンクリートの粘性の変化が、各試験装置内の流動機構に与える影響についての検討などがあげられる。
PDFファイル名 016-01-1029.pdf


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