種別 論文
主題 早強性を有する高流動コンクリートに関する研究
副題
筆頭著者 左東有次(富士ピー・エス)
連名者1 添田政司(福岡大学)
連名者2 大和竹史(福岡大学)
連名者3 徳光卓(富士ピー・エス)
連名者4
連名者5
キーワード
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先頭ページ 219
末尾ページ 224
年度 1994
要旨 1.はじめに
 PC工場で製造されるプレテンション方式のPC製品は、部材断面が小さく、鋼材が密に配置されているため、コンクリートの締固め作業に多大の労力を必要としている。
 近年、岡村等により提案された「ハイパフォーマンスコンクリート」に代表される高流動コンクリートは、振動締固めを必要とせずに高い品質を得ることが可能である。これらをPC工場で使用することは、製造の合理化、製品の高品質化および騒音や振動に対する労働環境の改善等と、その効果は大きいと考えられる。しかしながら、プレテンション用のコンクリートには、工場の生産性の観点から早期強度が要求され、常圧蒸気養生が行われているが、既往の研究に常圧蒸気養生を行う場合の早期強度に着目したものは少ないようである。
 本研究は、まず、フレッシュな状態における流動性、充填牲および材料分離抵抗性に優れた骨材量の検討を行った後、プレテンション用のコンクリートを対象とした早強性を有する高流動コンクリートの配合について、結合材の種類に着目し配合の検討を行った。
4.まとめ
 早強性を有するプレテンション用コンクリートの配合について検討した結果、本研究の範囲内で以下のようなことが明らかになった。
(1)今回実験で使用した骨材では、流動性と充填性の目標値を満足する高流動コンクリートの最適骨材量は、粗骨材がVg/Vglim=52〜53%(単位容積量293〜298l/m3)、細骨材がVs/Vslim=68%(単位容積量306〜309l/m3)程度が適当であった。
(2)上記の骨材量の範囲では、分離指数は1.05〜1.08と材料分離はほとんど認められなかった。
(3)常圧蒸気養生後の材令1日強度は、早強セメント、普通セメント、早強セメントと高炉スラグ併用(置換率50%)の場合には、目標の圧縮強度350kgf/cm2を確保することが可能であった。
(4)早強セメントと高炉スラグを60%程度併用した場合でも、常圧蒸気養生後の材令1日で目標の圧縮強度の350kgf/cm2を十分に確保することが可能であった。
PDFファイル名 016-01-1034.pdf


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