種別 論文
主題 高流動コンクリートのポンプ圧送性に関する一考察
副題
筆頭著者 竹田宣典(大林組)
連名者1 十河茂幸(大林組)
連名者2 青木茂(大林組)
連名者3 平田隆祥(大林組)
連名者4
連名者5
キーワード
16
1
先頭ページ 231
末尾ページ 236
年度 1994
要旨 1.はじめに
 施工の合理化と構造物の高品質化を目的として、高流動コンクリートを用いて構造物を施工する例が増えている。高流動コンクリートは、流動性を高めることに対する高い分離抵抗性が必要である。そのため、増粘剤を用いたり単位粉体量を増加することにより、粘性を増大させることが多いが、ポンプ圧送時の圧送抵抗が増加し、コンクリートを長距離圧送することや高所圧送することが困難となることが予測される。高流動コンクリートをポンプ圧送した場合の、施工性および品質の変動に関しては、いくつかの理論的考察および施工報告があるが、条件を整理し施工計画を立てられるだけの十分なデータが整っていないのが現状である。筆者らは、いくつかの実施工において、高流動コンクリートのポンプ圧送性について調査する機会を得た。
 本報告では、管内圧力および圧送による品質変化等より、高流動コンクリートのポンプ圧送性について考察した結果について述べる。
4.まとめ
 高流動コンクリートのポンプ圧送試験の結果を以下にまとめる。
(1)高流動コンクリートの水平部における圧力揖矢は、スランプ15〜18cmの普通コンクリートに比べて、単位粉体量を増加させた場合で2〜4倍程度、増粘剤を用いた場合で約5倍であった。
(2)水平部における圧力損失は、吐出量の増大に伴い大きくなる傾向を示すが、下方圧送する場合の圧力損失は、吐出量の影響は少なかった。
(3)高流動コンクリートの圧力損失と漏斗流下時間とは相関性が高いことが認められ、漏斗流下時間により、高流動コンクリートの限界圧送距離の推定が可能であると考えられる.
(4)高流動コンクリートのポンプ圧送による品質変化は、圧送自体による品質変化の他に、スランプフローの経時変化およびポンプ圧送速度等を考慮する必要がある.
 今後、さらに高流動コンクリートのポンプ圧送性についてのデータを集積し、管径の影響、圧送方向の影響なども考慮した圧送抵抗の算定式を提案してゆく予定である。
PDFファイル名 016-01-1036.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る