種別 論文
主題 高流動コンクリートの実大壁部材への打込み実験
副題
筆頭著者 安田正雪(東洋建設)
連名者1 桝田佳寛(建設省)
連名者2 杉山央(建設省)
連名者3 荒金直樹(東洋建設)
連名者4
連名者5
キーワード
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先頭ページ 237
末尾ページ 242
年度 1994
要旨 1.はじめに
 近年、高い流動性と分離抵抗性を有し、締固めを必要としないで型枠に充填できる高流動コンクリートが提案され、実大規模の施工実験も盛んに行われている。しかしながら、高流動コンクリートについては、まだ品質基準や調合設計方法ならびに施工基準などが確立されておらず、実施工にあたっては、室内実験、プラントのミキサ(以下、実機という)を用いた試し練り実験及び実大部材への打込み実験などの手順を経て、調合や製造・施工方法を定める必要がある。
 本報告は、各種セメントを用いた高流動コンクリートの実大部材への施工にあたって、上記の一連の手順に従って調合を定め施工した結果を述べたものであり、セメントの種類によるコンクリートの性状を明らかにするとともに、今後の高流動コンクリートの調合設計や製造・施工に関する指針を策定するための資料とするものである。なお、本実験は建設省官民連帯共同研究「高性能コンクリートの開発」の一環として行ったものである。
 5.まとめ
(1)壁打込み実験のコンクリートの調合は、室内実験および実機試し練り実験を踏まえて調整し、単位粗骨材かさ容積は0.521m3/m3、単位水量は水セメント比30%で165kg/m3、水セメント比35%が175kg/m3としたが、スランプフローおよび空気量の経時変化は少なかった。
 また、荷降ろし時の鉄筋間通過牲試験結果は良好であり、材料分離抵抗性に優れたコンクリートであった。
(2)高ビーライト系セメントでは増粘剤を添加しなくても.増粘剤を添加した普通ポルトランドセメントや高炉セメントB種と同程度の材料分離抵抗性が得られた。
(3)高ビーライト系セメントは、他のセメントと比較して7日強度は小さかったが、91日強度は高炉セメントB種より大きかった。
(4)璧打込み実験では、いずれのセメントを用いた高流動コンクリートの調合も締固めなしで、材料が分離することなく、型枠の隅々まで充填されることが、打上がり状況、粗骨材分布状況およびコア強度によって確認された。
PDFファイル名 016-01-1037.pdf


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