種別 論文
主題 高ビーライトセメントの高強度地下連続壁コンクリートへの適用性に関する基礎的研究
副題
筆頭著者 三浦律彦(大林組)
連名者1 峯岸孝二(東京ガス)
連名者2 関晃一(東京ガス)
連名者3 岩井稔(鹿島建設)
連名者4
連名者5
キーワード
16
1
先頭ページ 271
末尾ページ 276
年度 1994
要旨 1.はじめに
 近年、鉄筋コンクリート構造物の大型化や高機能化に伴い、比較的マッシブなコンクリート構造物にも高強度コンクリートが適用されるようになってきた。大型地下構造物の仮設土留め壁や本体壁の一部として使用される地下連続壁も、掘削土量の低減、工期短縮および設計の合理化などの観点から薄肉化、高強度化が進められるようになってきた。一方、地下連続壁においては止水性の向上も重要な品質となるため、セメント量の増加に伴う温度ひび割れの増大や、低水セメント比域での高粘性化による充填性の低下が問題とされ、より低発熱で施工性に優れた高性能な高強度コンクリートが求められている。
 そこで、従来の低発熱型混合セメント以上に低発熱で注目されているビーライト成分(C2S)の多いポルトランドセメント(以下高ビーライトセメントと略称)を採り上げ、設計基準強度が700kgf/cm2以上の高強度地下連続壁への適用を想定し、従来の混合セメントとの対比を行う配合実験を実施した。検討項目は、経時変化を含むフレッシュコンクリートの性状や、凝結・強度発現性状、断熱温度上昇量、耐凍結融解抵抗性である。
4.まとめ
 以上の結果をまとめると以下のようになる。
(1)高ビーライトセメントを用いることにより、流動性、凝結性状、低発熱性、強度発現性、耐凍結融解抵抗性に優れた高性能な高強度地下連続壁用コンクリートが達成できる。
(2)ビーライト含有量や他の成分などの違いにより、単位水量や混和剤添加量等の配合要因がかなり異なり、上記の性状も大きく変化するので、セメントの選定には注意を要する。
 今後はさらに、実際の工事への適用性の検討や実機での品質確認を進める予定である。
PDFファイル名 016-01-1043.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る