種別 論文
主題 モルタルの流動性と強度に及ぼすシリカフュームの品質の影響
副題
筆頭著者 田部健一郎(立命館大学大学院)
連名者1 児島孝之(立命館大学)
連名者2 高木宣章(立命館大学)
連名者3
連名者4
連名者5
キーワード
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先頭ページ 383
末尾ページ 388
年度 1994
要旨 1.はじめに
 高性能AE減水剤、高流動化剤、水中不分離性混和剤なと数多くの化学混和剤の開発により、多種用途に適応したコンクリートの開発が精力時に行なわれている。また、フライアッシュ、高炉スラグ、シリカフュームなどの混和材料は、産業副産物の有効利用という観点からではなく、施工性と耐久性の改善、あるいは高強度化のために、積極杓に利用されるようになってきた。混和材料の中でも特にシリカフュームは、その充填作用とポゾラン反応の両面から、コンクリートを高強度、高耐久性、高流動化させることができる。海外においては、シリカフュームの品質規格およびシリカフュームコンクリートの設計・施工指針に基づいて、シリカフュームコンクリートが本格的に使用されている国もある。しかし、国内にあっては、現在、土木学会と建築学会でこれらの品質規格と設計・施工指針が検討されている状況である。
 本研究は、高性能AE減水剤を使用したシリカフュームモルタルの流動特性と圧縮強度などの基礎的特性に及ぼすシリカフュームの品質の影響を、練りまぜ時間、高性能AE減水剤の種類、水結合材比などを要因として検討したものである。
4.結論
 本所究で得られた結果を要約すると、以下のようになる。
(1)シリカフュームの形態が同じであれば、シリカフュームのSiO2量が80%以上、強熱減量が750℃では3.5%以下、湿分が1.5%以下であれば、シリカフュームの品質がモルタルの圧縮強度に及ぼす影響は少ない。
(2)シリカフュームと高性能AE滅水剤には相性があり、組合せによっては、空気連行性が増大し、流動性と強度特性に大きな影響を及ぼす。
(3)シリカフュームの品質管理として、高性能AE減水剤を使用したモルタルの強度試験を行なう場合には、空気量の管理が非常に重要である。
PDFファイル名 016-01-1062.pdf


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