種別 論文
主題 練混ぜ時間がシリカフュームコンクリートの耐凍害性に及ぼす影響
副題
筆頭著者 添田政司(福岡大学)
連名者1 大和竹史(福岡大学)
連名者2 江本幸雄(福岡大学)
連名者3
連名者4
連名者5
キーワード
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先頭ページ 401
末尾ページ 406
年度 1994
要旨 1.はじめに
 最近、コンクリート用混和材としてシリカフュームを用いて、コンクリートの高強度化、高耐久化および高流動化を目的とした研究が数多く行われている。現在までにシリカフュームを混入したコンクリートが様々な特性を持つことがわが国においても徐々に解明されつつあるが、品質規格や基礎的な資料が不足しているために、研究者間でシリカフュームを用いたコンクリートの特性評価において異なった見解が見受けられる。特に、シリカフュームを用いたコンクリートの耐久性に関しては、塩化物の抑制効果や透水性については、優れた効果が認められているが、耐凍害性については三者三様の結果が示されている。この要因としては、シリカフュームは粒径がセメント粒子に比べ著しく細かい超微粒子であり、さらにその使用量も少量であることから、シリカフュームを用いる時の練混ぜ方法に大きく影響を受けているものと考えられる。
 そこで、本研究では、練混ぜ時間の異なるシリカフュームを用いたコンクリートの細孔構造や気泡組織を調べるとともに、コンクリートの耐凍害性に及ぼすシリカフューム混入の影響について検討を行ったものである。
4.まとめ
本実験の範囲内で得られた結果をまとめると以下の通りである。
(1)4%程度の空気を連行した低水結合材比のシリカフュームコンクリートは、練混ぜ時間に拘わらず耐凍害性に優れるが、水結合材比55%では練混ぜ時間によって耐久性指数は最大で2倍程度異なる。
(2)硬化コンクリートの細孔構造は、シリカフュームの混入と水結合材比の低下により緻密化されるが、練混ぜ時間による影響はほとんど認められない。
(3)気泡組織は、シリカフュームの混入により、200μm以下の小さな気泡が減少し、500μm以上の大きい気泡が増加する。
(4)シリカフュームコンクリートの気泡径分布は、練混ぜ時間180秒の時が気泡の総個数が最も多く、小さな径の気泡も増加し気泡間隔係数は減少し、練混ぜ時間により異なる。
(5)質量変化率は、水結合材比の低下とシリカフュームの混入により減少するが、練混ぜ時間による影響は少ない。
PDFファイル名 016-01-1065.pdf


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