種別 論文
主題 連続ミキサ内の羽根形状が流動機構に及ぼす影響
副題
筆頭著者 橋本淳(群馬大学大学院)
連名者1 橋本親典(群馬大学)
連名者2 辻幸和(群馬大学)
連名者3 加藤裕志(ドーピー建設工業)
連名者4
連名者5
キーワード
16
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先頭ページ 485
末尾ページ 490
年度 1994
要旨 1.はじめに
 連続ミキサは、従来から使用されているバッチミキサとは違い、材料の計量を行いながらミキサに供給する供給装置と供給された材料を混合する混合装置が一体化している。従来、定められた配合の材料を連続的に安定して供給するシステムに問題が指摘されていたが、機械および設備の著しい進歩・発展に伴い十分に信頼できるようになりつつある。材料の供給と混合が同時に行われる連続ミキサは可搬式のコンクリートミキシングプラントとして、容易に打設現場に持ち込め、練混ぜ時間が10〜15秒前後と非常に短いため、練混ぜから打設まで時間の余裕のない超速硬コンクリートや吹付コンクリートなどのコンクリートの製造に適用される場合が多い。
 連続ミキサの練混ぜ性能の評価として、土木学会規準「連続ミキサの練りまぜ性能試験方法(案)」で定められており、排出後のコンクリートに対し評価している。しかし、ミキサ内部での練混ぜに対しては、練混ぜ中のミキサ部が完全に密閉されているため、コンクリートの流動が不明のままであり、現場からの経験によりミキサ羽根の形状を決定しているのが現状である。
 著者らは、これまでに可視化実験手法を用いることにより、連続ミキサ内部でのコンクリートの流動状況を直接観察するシミュレーション実験を適用し、モデルコンクリートとして、まず1相系での流動性状を定量化した。その結果、一種のブラックボックスであった連続ミキサのミキサ内部におけるコンクリートの流動性状について、新しい知見を得ることができた。
 本研究は、モデルコンクリートをより実際のコンクリートに近い固液2相系混相流体にし、フレッシュコンクリートの可視化実験手法による流動機構の定量化を試み、ミキサ羽根の形状が流動機構に及ぼす影響について実験的に検討するものである。
6.まとめ
 連続ミキサ内のコンクリートの流動機構に与えるパドル羽根形状の影響について、実験的に検討した。その結果、パドル羽根が形成する流動は、単に材料を送るスクリュー羽根の流動とは全く違い、パドル羽根装着による“つまりの現象”として説明できることが明らかとなった。また、パドル羽根枚数を多くすると、”つまりの現象”が大きくなり軸垂直方向の流動を誘発させ、排出効率の低下を招くことが明らかとなった。
 今後の検討課題には、“つまりの現象”に対するパドルの羽根の傾斜角の影響が挙げられる。
PDFファイル名 016-01-1079.pdf


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