種別 論文
主題 縮小試験体を用いた鉄骨フレーム壁接合部の実験的研究
副題
筆頭著者 篠原敬治(神奈川県工業試験所)
連名者1 小林行雄(神奈川県工業試験所)
連名者2
連名者3
連名者4
連名者5
キーワード
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先頭ページ 1025
末尾ページ 1030
年度 1994
要旨 1.はじめに
 既存鉄筋コンクリート造建物を耐震補強するために、鉄骨フレーム壁をあと施工する例が多い。この場合鉄骨フレーム壁については種々の組み方が報告され、フレーム壁と既存部の接合部分に使用するひびわれ防止筋は、従来からスパイラル筋が多く使用されている。
しかし、補強現場では樹脂アンカーを打設するピッチが、既存コンクリート柱や梁の配筋に左右され、必ずしも正確なピッチに打設できると限らない。その時にひびわれ防止筋にD10を使用すると接合部に納まらない場合もある。当研究はスパイラル筋を使用した時の接合部挙動を基本に、はしご筋を使用した接合部挙動を比較して、はしご筋がひびわれ防止筋として使用できるかを実験的に行った。
5.まとめ
 モルタル接合部に使用したひびわれ防止筋の有無、形状の違いを剛性、耐力、接合材の歪挙動について実験的に検討した。この結果、はしご筋を使用した接合部は、スパイラル筋を使用した場合と比較して、剛性や最大耐力に差はなく、最大耐力以後のせん断力−変位曲線に靭性に富んでいる。そして、モルタルに発生したひびわれ時に、その箇所のはしご縦筋歪が大きい増加を示している。これらのことから、はしご筋を使用した接合部は、スパイラル筋を使用した場合と比較して同等か、それ以上の性能を有しているので、ひびわれ防止筋に使用できると考えられる。
PDFファイル名 016-01-1170.pdf


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