種別 論文
主題 短スパン梁の強度と靭性に関する実験的研究
副題
筆頭著者 石川裕次(竹中工務店)
連名者1 木村秀樹(竹中工務店)
連名者2 長嶋俊雄(竹中工務店)
連名者3 菅野俊介(竹中工務店)
連名者4
連名者5
キーワード
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先頭ページ 341
末尾ページ 346
年度 1994
要旨 §1.目的
高層鉄筋コンクリート造建物において、平面計画により自由度を持たせるためにダブルチューブ構造とすることが考えられている。しかしながら、40階程度のRCダブルチューブ構造を構成する短スパン梁(シアスパン比:M/QD≦1.5)を設計する上で靭性部材としての付着設計およびせん断設計において不明瞭な点として、(1)部材としての付着強度(2)2断筋の付着強度(3)塑性回転角(4)補強筋の有効強度が挙げられる。本稿では、靭性部材として設計する短スパン梁について、平行配筋および特殊配筋した場合の構造性能の把握および既往のせん断強度式および付着設計式の適用を検討するために、4体の試験体(M/QD=1.25)の曲げせん断実験を行った。
§5.結論
コンクリート強度が600[kgf/cm2]程度の短スパン梁(M/QD=1.25)の曲げせん断実験を行い、以下のような知見を得た。
I.高強度せん断補強筋に対する制限の設けられた文献の方法によって曲げ降伏後の塑性回転角をほぼ推定できる。
II.主筋の定着長さを(L-d)とした設計用付着応力度に対し、文献の方法により、1段筋に対して付着設計を行えば付着割裂破壊を防止できる。
III.X型配筋(X形筋比:0.42[%])は、最大耐力以後もスリップ現象がほとんど見られず、最終的に破壊に至る以前までは(本試験体では、部材角1/33[rad])エネルギー吸収能を維持する。
IV.曲げ降伏後にせん断圧縮破壊する梁部材は、各サイクル中の曲げ変形成分の増加率がサイクルの増加と共に徐々に低下し、増加率がなくなった時点で破壊に至る。
V.L形配筋を用いることによって、平行配筋梁と同等の復元力特性が得られた。
PDFファイル名 016-01-2056.pdf


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