種別 論文
主題 RCはりの長期ひび割れ幅に及ぼす付着クリープと乾燥収縮の影響
副題
筆頭著者 李振宝(大阪大学大学院)
連名者1 大野義照(大阪大学)
連名者2 鈴木計夫(大阪大学)
連名者3
連名者4
連名者5
キーワード
16
2
先頭ページ 407
末尾ページ 412
年度 1994
要旨 1.まえがき
持続荷重下における鉄筋コンクリート(以下RCと略記)梁のひび割れ幅は圧縮側コンクリートのクリープによる鉄筋応力の増大、鉄筋の付着作用の減少(以下付着クリープと略記)による鉄筋ひずみの増加、およびひび割れ間コンクリートの収縮によって増大することが明らかにされている。圧縮側コンクリートのクリープによる鉄筋応力の増大は既往の研究によりほぼ解明されているが、付着クリープおよびコンクリートの乾燥収縮のひびわれ幅への影響は定量的に把握されるまでには至っていない。
本論では、この付着クリープおよびコンクリートの乾燥収縮のひび割れ幅の増加に対する影響に注目し、これらを考慮した長期ひび割れ幅算定式を付着理論に基づいて誘導した。また、予めスリットを入れてひび割れを生じさせた単純梁の持続載荷実験を行い、持続荷重下におけるひび割れ幅の増加を調べ、その影響要因を検討し、算定式の適合性を確認した。
5.まとめ
以上の解析および実験結果をまとめると次のようになる。
1)付着理論に基づき、コンクリートの付着クリープや乾燥収縮の影響を考慮した長期ひび割れ幅計算式を誘導した。それにより単調載荷時のひび割れ幅および持続荷重下におけるひび割れ幅の増加を捉えることができた。
2)持続載荷開始後133日において、乾燥収縮によるひび割れ幅の増加量は全増加量の約80〜90%を占め、その影響が大きい。圧縮側コンクリートのクリープおよび付着クリープによるひび割れ幅の増加量の全増加量に占める割合はそれぞれ約4〜10%である。
PDFファイル名 016-01-2067.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る