| 種別 | 論文 |
| 主題 | 先行荷重の荷重レベルの影響を考慮したRC合成梁の挙動に関する実験的研究 |
| 副題 | |
| 筆頭著者 | 河野一徳（前田建設工業） |
| 連名者1 | 篠田佳男（前田建設工業） |
| 連名者2 | 田中伯明（前田建設工業） |
| 連名者3 | |
| 連名者4 | |
| 連名者5 | |
| キーワード | |
| 巻 | 16 |
| 号 | 2 |
| 先頭ページ | 895 |
| 末尾ページ | 900 |
| 年度 | 1994 |
| 要旨 | 1.はじめに 施工の合理化や既設構造物の有効利用を目的として、既設のRC構造物に後打ちコンクリートを打ち継いで一体化させる工法により構造物を構築する場合が増えている。この場合、既設RC構造物と後打ちコンクリートの一体化は、既設部に種々の荷重(ここでは先行荷重と定義)による応力が作用した状態のもとで行われることとなる。したがって、このような構造物の設計を行う上では、既設部に作用している先行荷重による応力(先行応力)が、一体化した構造物の耐力および変形性状に及ぼす影響を把握しておくことが重要となる。このような観点から、著者らは、先行荷重を載荷した梁(先行梁試験体)に後打ち梁を打ち継いで作製したRC合成梁試験体に対する載荷試験を実施した。その結果、先行荷重により生ずる鉄筋応力が許容応力程度の場合は先行荷重は合成梁の終局耐力に影響を与えないという結論が得られた。しかしながら、実設計を行う場合には、考慮すべき先行荷重のレベルが構造物や施工条件によって変化すると考えられる。 そこで、本研究においては、新たに先行梁試験体に導入する先行荷重のレベルをパラメータとした試験を実施し、先行荷重のレベルがRC合成梁の挙動に及ぼす影響を調べた。なお、導入する先行荷重のレベルは、先行梁の引張鉄筋の応力が降伏応力の15〜70％となる範囲に設定した。 4.まとめ 本研究により得られた成果を以下に示す。 (1)先行応力のレベルにかかわらず、合成梁の断面内の増分ひずみの分布については平面保持の仮定が成立する。このことは、増分ひずみを用いることにより、先行荷重の影響を考慮した断面応力の検討が可能となることを示している。 (2)先行応力のレベルや合成梁の載荷パターンにかかわらず、先行応力が作用している場合についても、通常の曲げ部材の終局曲げモーメントを算定する場合と同じ方法でRC合成梁の終局曲げモーメントを評価することができる。 |
| PDFファイル名 | 016-01-2149.pdf |