種別 論文
主題 SD70級鉄筋と高強度コンクリートを用いた1層RC骨組の実験
副題
筆頭著者 西浦範昭(西松建設)
連名者1 但木幸男(東京職業能力開発短期大学校)
連名者2 笠松照親(西松建設)
連名者3 田中礼治(東北工業大学)
連名者4
連名者5
キーワード
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先頭ページ 913
末尾ページ 918
年度 1994
要旨 1.はじめに
高層RC造建築物を曲げ降伏型骨組で設計した場合、はり、柱部材は相当に大きい応力を受ける。高応力に対処する方法として、断面寸法で調整する、あるいは高強度材料を使用するなどの方法が考えられる。本報は後者の方法について検討したものである。近年、σy=10000kgf/cm2程度の高強度鉄筋あるいはFc=1200kgf/cm2程度までの高強度コンクリートの製造が可能なことが報告されており、それらを用いたはり、柱部材の実験結果についても報告されている。しかし、高強度鉄筋と高強度コンクリートからなる曲げ降伏型骨組の耐震性能に関する実験報告は少ない。そこで、本報ではSD70級(以下SD70という)の高強度鉄筋とFc=500〜800kgf/cm2の高強度コンクリートからなる1層1スパンの曲げ降伏型骨組の水平加力実験を行ない、高強度鉄筋と高強度コンクリートからなるRC骨組の耐震性能について検討することを目的としている。
5.結論
本実験の範囲内で次のことが認められた。
(1)Q-R曲線より全試験体とも逆S字型のループ性状を示したが、高強度コンクリートほど紡錘形に近づく傾向を示した。
(2)高強度コンクリートのものほど主筋が降伏するまでの剛性は高いが、最大荷重以後、荷重の低下が大きく粘りが小さかった。
(3)崩壊メカニズムを仮定して求めた計算値は、実験値より安全側の評価を与える傾向にあることが分かった。
(4)高強度コンクリートのものほど等価粘性減衰定数は大きくなる傾向にあったが、F800とF500では顕著な差は見られなかった。
(5)材端バネ法による弾塑性解析より、3/100radまでは最大荷重および履歴の逆S性など比較的よく表現しているが、最大荷重後の荷重低下においての適合性はよくなく、部材の履歴ルールに荷重の低下傾向を取り入れるなど、今後の課題である。
PDFファイル名 016-01-2152.pdf


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