種別 論文
主題 外ケーブルと内ケーブルとを用いたPRCばりの曲げ性状
副題
筆頭著者 柳沼善明(日本大学)
連名者1
連名者2
連名者3
連名者4
連名者5
キーワード
16
2
先頭ページ 1003
末尾ページ 1008
年度 1994
要旨 1.はじめに
外ケーブル方式による橋梁の設計・施工が注目されている。コンクリート橋梁を施工する場合、外ケーブル方式のみならず、内ケーブル方式を併用して施工することがある。外ケーブル方式の終局耐力は、部材の変形にともない外ケーブルとはり部材図心軸との偏心距離が変化するため、内ケーブル方式の終局耐力よりも低下する。外ケーブル方式に内ケーブルを加えた混合ケーブル方式の採用は、終局耐力の増加が期待できるものと思われる。
そこで、本研究は混合ケーブル方式のプレストレスト鉄筋コンクリート(PRC)ばりの曲げ性状について、終局耐力、PC鋼材の緊張量、変形性状について検討した。また、実験結果は、既報の解析方法による計算結果と比較した。
5.まとめ
混合ケーブル方式のPRCばりの曲げ性状について、外ケーブル方式、内ケーブル方式のPRCばりと比較した結果をまとめると次の通りである。
(1)終局耐力について、混合ケーブル方式のPRCばりは外ケーブル方式よりも終局耐力が増加する。
(2)変形性状について、混合ケーブル方式のPRCばりは外ケーブル方式と内ケーブル方式との間の変形性状を示す。
(3)終局耐力時のスパン中央のたわみについて、混合ケーブル方式のPRCばりは外ケーブル方式と内ケーブル方式との間のたわみ値を示す。
以上により、混合ケーブル方式のPRCばりは、外ケーブル方式のPRCばりの曲げ性状を改善し、内ケーブル方式のPRCばりの曲げ性状に近づくものと思われる。本実験の場合、外ケーブル方式の終局耐力はアンボンドの内ケーブル方式と比較して約22%の減少を示し、また終局時のたわみは約20%減少した。一方、混合ケーブル方式は、外ケーブル方式と比較し終局時の耐力ならびにたわみを改善し、内ケーブル方式の耐力ならびにたわみに近づいた。したがって、外ケーブル方式においては、内ケーブルを併用することならびに適切な位置にデビエータを設けることにより、曲げ性状を著しく改善することができるものと思われる。
PDFファイル名 016-01-2167.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る