種別 論文
主題 ロープ状新素材を外ケーブルに用いたノンメタルPC部材の研究
副題
筆頭著者 山口統央(埼玉大学大学院)
連名者1 睦好宏史(埼玉大学)
連名者2 谷口裕史(間組)
連名者3 喜多達夫(間組)
連名者4
連名者5
キーワード
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先頭ページ 1051
末尾ページ 1056
年度 1994
要旨 1.はじめに
連続繊維補強材は、高強度、軽量、非磁性、耐腐食性に優れるなどの利点を有してはいるものの、鋼材と比較して伸びひずみが小さくその破壊性状は脆性的であるという欠点も有している。この様な欠点を補い、連続繊維補強材の特性を有効に利用できる構造形式の一つとして外ケーブルPC部材があげられる。筆者らは、外ケーブル用緊張材としてフレキシブルなロープ状新素材(以下、アラミドロープと称す)の有効性を示したが、外ケーブル部材の特性として、部材がたわむことによりケーブル位置変化が生じ、部材の耐力あるいは破壊形状に大きな影響を及ぼすこと、ならびに終局破壊性状がコンクリートの圧壊もしくはケーブルの破断となり、いずれも脆性的であること等も指摘した。また、破壊性状を改善するために、筆者らが提案した、圧縮部コンクリートを拘束する手法を用いることは、有効であると考えられる。
本研究は、外ケーブル式ノンメタルPC部材を開発することを目的としたもので、外ケーブルにアラミドロープ、補強筋に炭素繊維からなる連続繊維補強材(以下、CFRPと称す)を使用し、圧縮部コンクリートにCFRP拘束筋を用いたPC梁部材の実験的検討を行った。
5.まとめ
外ケーブルにアラミドロープ、補強筋にFRPを用いたPC部材の研究結果をまとめると以下の様になる。
(1)外ケーブル式ノンメタルPC部材のひびわれ幅は、ひびわれ幅0.2mmまでは、連続繊維補強材の弾性係数を用いることにより既往の算定式で求めることができる。
(2)圧縮部コンクリートを拘束することにより外ケーブル部材の靭性を改善するとともに破壊性状を改善することができる。
(3)CFRPによる引張補強筋比の増加により部材の耐力を増大させることができる。しかし、その比率および引張補強筋比増大の手法を的確に選定する必要がある。
(4)太径のCFRPを引張補強筋に用いた部材の荷重-変位関係は、CFRPの見かけの張力ひずみ関係を考慮することにより精算法で正確に求めることができる。
PDFファイル名 016-01-2175.pdf


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