種別 論文
主題 単スパンPCフレーム構造の耐震性能に関する解析的研究
副題
筆頭著者 岸本一蔵(大阪大学)
連名者1 深野慶(大林組)
連名者2 中塚佶(大阪大学)
連名者3 鈴木計夫(大阪大学)
連名者4
連名者5
キーワード
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先頭ページ 1313
末尾ページ 1318
年度 1994
要旨 1.はじめに
プレストレストコンクリート構造(以下PC構造と略記)の耐震設計では、「strong column-weak beam機構」を確実に実現(梁降伏を保証)する事が極めて困難なときがある。このような場合に対する一つの耐震設計法の案として、すべての層が潜在的に柱頭及び柱脚部ヒンジの発生による崩壊層となりうる「一般靭性骨組み建物」の考え方を取り入れた「保有水平耐力に基づいたPC建物の終局強度型耐震設計」(以下設計法案と略記)が提案されている。しかしながら、設計法案に準拠して設計された建物が、どの様な耐震性能をもち大地震時にどのような応答性状を示すのか等については未だ十分明確にされていないのが現状である。
本論文は、設計法案に準拠して実務的に試設計された「単スパンPC骨組」が、どの様な耐震性能を有しているかを、静的弾塑性応力解析及び動的弾塑性応答解析等から検討したものである。
5.まとめ
(1)Model3シリーズでは、基本的に、柱断面の配筋が引張側の応力状態で決定される傾向があるので、圧縮側柱断面の耐力の設計用応力に対する余裕度は見かけ上大きくなる。それ故、引張側の柱ヒンジの形成が直接層崩壊に結びつくことはなかった。これに対し、Model2シリーズでは、引張、圧縮の両側の耐力余裕度はほぼ等しく、かつその値が1.0に近い値となるため、耐力余裕度の低い層が崩壊層となった。
(2)圧縮側の柱耐力余裕度が大きいModel3シリーズでは、設計用CBに対する崩壊時のCBの値の上昇率は、設計条件が同じであるModel2シリーズに比べて高くなった。
(3)質点系動的弾塑性解析によれば、Model300、301では、最大応答層間変位は1/100以下、最大応答層塑性率は1.0程度の値となった。
PDFファイル名 016-01-2219.pdf


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